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※再掲載 僕はorcaに恋している 3 初めて買ったスポーツバイクはルック車だった

それぞれにコンプレックスがあると思う。

僕の場合は「太ももが太い」

小学校の頃は、学校一のデブだった。どのくらい太っていたかというと



ある日、校内放送で保健室に呼び出され先生から一枚のプリントとともに

「お前、このままじゃ間違いなく太り過ぎで死ぬから」

と言われて肥満児強制プログラムの参加承諾書を手渡されたくらいである。

まだ昭和と平成のギリギリ位の時代だったから、教師の有り様も
それなりにフリーダムな時代だ。今だったら生徒に向かって肥満程度で

死亡を語るなど言語道断。もしかしたら死亡と脂肪をかけていたのかもしれない。

自分がデブであることを直面させられて、ショックを受けた。



でも合宿という響きと林間学校的なモノにちょっと興味を惹かれたので
とりあえず母親に見せていみる

母親も結構ワイルドな人だったので、苦笑いを浮かべるだけで


「あんたももらったの~まったくうちの子たちはしょうがないわねえ」


と言ってまともに目を通すことなくゴミ箱に捨ててしまった。

どうやら一つ上の兄貴も同じプリントをもらっていたようで
ちなみに学校一のデブが自分で、学校第二のデブが兄貴だった。

どうする~と兄貴と話しながら、なんかめんどくさいなあ、なんて
適当な相槌を打ちながら、


食事の前に二人でポテチを食べているんだからもはや救いようがない。

脂肪は、美味しいのだ。ブーブー

結局、その合宿には行かなかったが、幸いなことに中学校に入るとともに


身長も伸び、なぜか二人共やせはじめて普通の体型になることができたのだ。

一度太った人間は、どこかしらにその痕跡を残すものである。
僕の場合は、太ももの肉が落なかった。

ちょっと話が長くなりそうなのでまとめると、太ももを細くするためにも
自転車がいい、という情報をどこからか耳にしていたのだ。

売れないミュージシャンの職業病として慢性的なスポーツ不足が有る。



紫外線は彼らの天的なのだ。彼らを殲滅しようと思うなら強めの紫外線を
照射したら効果てきめんだろう。

運動不足を解消するためになにか、運動を始めなければと思っていた。



ここは、自転車を趣味にしてみようか、と思い当たるのである。

多くの方々は誤解しているが、競輪のようにスプリントを掛けるような乗り方
をしないなら、むしろ自転車は足が細くなる。

マラソン競技をしている人たちがみんなガリガリなのと同じりくつだとおもってくれたらいい。

とにかく、orbea orca  例の雑誌をみてから、なぜか彼女のことが頭から離れない。

image


しかしすぐにどうこうする経済力もないので、とりあえずスポーツバイクを買ってみようということになった。

当時は自転車についての知識など殆どない頃だ。


自転車の見分け方なんか全然わからない。値段の相場もわからない。

ネットでいかにも爽やかな白いペイントの細身のクロスバイクを発注した。
新品で14800円。

そう、典型的なルック車だ。

ルック車というのはフランスの名門ブランドLOOKとは一切関係ない。

見た目だけスポーツバイクの体をなしている、その内実ママチャリに毛がはえたような。


ようはスポーツバイク界における地雷のようなそんざいなのだ。

そんなことはまったく知らず、初めて手にしたスポーツバイク、ペイントだけは
綺麗だったので「これが14800円か!」と感動して友達に自慢しまくっていた。

無知って恐ろしい。27位の初夏の頃だった。

続く・・・


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why i’m standing there ~シェーキーズ談話 6~

実に恥ずかしい話だが、仕事の関係で3月末に高田馬場に戻ってきて、
色々とやることが有り、昨日までシェーキーズに足を運ぶことができなかった。

本来なら、四季の移ろいとともに変わっていくピッツアのラインナップを
すぐにでも確認に行きたかったのだが、

そうすることができない我が身を呪う日々がおよそ二週間ほど続いた。
いくつもの「何故」が頭をよぎる。

何故長野にシェーキーズがない?
何故ランチタイムに私を一人にしてくれない?
何故私は友人の誘いを断れない?
何故私はピッツアではなくカレーを食べている?

そういう日々の果てに、ようやく昨日実に3ヶ月ぶりの一人シェーキーを
堪能することが出来た。

久しぶりに邂逅した私とピッツア。体に馴染んだシェーキーズ高田馬場店の
木製のテーブル。座ると僅かに軋む椅子。そのサウンドが耳に心地よい。

久しぶりに口に運んだピッツアは、やはり期待を裏切らないものだった。

ほんの少し、不安があったのだ。
もし、シェーキーズのピザが変わってしまっていたら?

消費税も上がり、仕入れの具合も変わってくる。それは仕方ないことだろう。
変わっていく時代の中で、変わらないでいて欲しいと願う心は確かにエゴなのかもしれない。

それでも私は・・・・

だけれど、その心配は無用の物だった。
シェーキーズは変わらないでいてくれた。
いや、むしろさらに美味しさをましているのではないか?

今回初めて口にした
doubleided cheese beked bacon pizza
[ 二種のチーズと焼きベーコンのピッツア]

は筆舌に尽くしがたい旨さだった。
濃厚なチーズとたっぷりのトマトソース、そしてベーコンの塩気が
口の中で味の奔流を起こす。

 

事前に水を飲んでいたらそそうをしていたかもしれない。

次回からは事前にハルンケアを飲まなければ。

そして濃厚な味の洪水の最後に口の中に残る微かなオレガノの香りが、
夕暮れのテキサスの牧場のような風情で口の中に爽やかな、そして幾分
人生の苦味を感じさせる風を運び、また次の一口が恋しくなる。

ああ、これだ。
まだこの街で戦っていける、その勇気を与えてくれた。

「ありがとう」いまはその言葉しか思いつかない・・・

LOOK585SL 異音の原因は

 土曜日ということもあって、僕が東京出張所と勝手に
銘打って転がり込んでいる高田馬場のアパートも、住民達は
それぞれに休日を満喫するために、出かけて行きました。

コレを機と捉え、586のカーボンを一気に削り取るために
一旦フレームからパーツを全部バラしてしまいます。

ヘッドチューブの異音の原因を今度こそ突き止めなければ
なりません。

何かを始めるとき、どうしても動き出しが遅くなって
タイミングを逃してしまう種類の人間がいる。
正直僕もその口の人間なのですが、この時ばかりは行動
が早かった。完成車の状態から剥き身のフレーム状態に
するのにおそらく5分もかからなかったのではないか。

この際だから、不用意に積層してしまい、醜く太くなってし
しまった余分なカーボンを一気に削り落としてしまいます。

大量の炭素粉塵が排出され、人体に甚大な健康被害をもたらす
とともに住民同士の悪感情からくる冷戦状態を引き起こしかねない
この作業。あくまで秘密裏に、神速をもってことにかからなら
なければなりません。

こうして見るといかにトップチューブが度重なる
無計画な積層によって醜く膨れ上がってしまったのか
よくわかります。まるで僕の脇腹か。
不摂生を重ね、不純物のこびりついた肉体は同じように
精神をもむしばみ鈍化させていきます。

この愚鈍なるカーボン層を削り落とすこと、それは僕の心
に対する禊のようなものなのか。これからの時間は僕にとって
静謐さの中で自分と向き合う時間。には到底なりません。

電動サンダーは威勢良く駆動音を響かせ、大量の粉塵を
撒き散らしていきます。それは、混沌。

一心不乱に削りながら、全然患部に達しません。
我ながらよくもまあこんだけ厚くカーボンを積層したもんだと
心が折れそうになる。ガチガチに圧縮したおよそ7層に及ぶ
カーボン層は生半可ではないのです。

ちょっと嫌気が差してきて、何気なくヘッドチューブに指を
突っ込んでみる。するとここ最近うんざりするほど耳にしてきた
あのチリチリというノイズがしてきました。

おや、とおもいそのまま指でまさぐってみると、どうやら補強の
際に仮当てしたガラス繊維の裏地が剥がれ、それが動くたびに
擦れてノイズを発していたようです。

どうやらこれが異音の元凶のようでした。
あんだけ苦労してカーボン剥がしていたのに
原因は全然別のところに。あとは気合でその半ば剥がれかかった
ガラス層を引っペがして作業完了。

終わってみるとあまり呆気ない。


こいつがそのガラス層。
ちなみに成分はアスベストに似ているんじゃないか。健康にとって
少なくとも益はないでしょうね。

まあせっかくなのでこのまま怠惰と安逸を象徴する、豚のような
醜いカーボン共を駆逐する作業を続けていきます。

おいこの炭素野郎。部屋の片隅でガタガタ歯を鳴らしながら
命乞いする準備はできたか?
いいだろう、灰塵にしてやる!

次回に続く 

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