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今年も夏がやってくる

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三ヶ月おきに東京と長野を行き来する
生活がはじまって、もうすぐ3年近く。
今年も夏のシーズンに向けて長野に戻る日が迫ってきた。
長野県木島平村にある実家のペンション業をうけついで、東京長野往来。ここ数年はそんな生活をつづけている。メリハリがあるのはいいが、
おかげで歳月が文字通り矢のように過ぎ去っていくのはいかがなものか。
帝都の夏は辛い。とくに雪国育ちの身には。
空気が湿り気をおび、肌にまとわりつくようになる。
ちょっとしたことでイライラするようになり、
生物の足が早くなり、
友人同士の軋轢もふえてくる。
明け方の枕の匂いがきになる。
生来若干心臓が弱く不整脈に悩まされてた僕にとっては、ちょうど過ごしにくくなり始める季節のタイミングで東京を離れる事が出来るのは、僥倖とゆうより他ないのだ。
数日前に長野に送る荷物を纏る作業に取り掛かる。
といっても荷物の殆どは春からにかけて
オークションで捨て値で買い叩いたのと、以前から東京に残したままになっていた
フレーム、ホイール類

その殆どはジャンクパーツとして持ち主が

見捨てた物を再生した物だけれど、
定価ベースで測るなら相当な価値のある代物ばかり。
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引っ張り出してみると、ロルフプリマ58

なんてイかれたホイールなんかも出くる。
チューブラーでパンクが怖くて眠りについていたのだけれど、パンク治せることが判明したので今年は乗り倒せそう。
コルナゴc60以外にも色々と楽しみな要素が増えてきた。
ペンションでの春、秋のオフシーズンも人を呼べるように、と趣味を、絡めつつロードバイクで何か出来ないかと進めて来た準備も、徐々に形になってきました。
今年春から正式に会社の代表になってしまい、いよいよ入客数の些細な増減に一喜一憂するようになってきたこの頃、
少子化の影響もあって、常に経営の次の手を考えていなければならない。宿泊業も楽ではないのだ。
まあ悲観的ビジョンにとらわれても仕方ない。
長野の高原の澄んだ空気を楽しみつつ、今年の夏はどんな夏になるのか、楽しむようにしよう。



仕事道具にもちょっとした遊び心を


いよいよ七月後半から夏の合宿シーズンが幕をあける。

ひと昔前のウィンタースポーツ花盛りし頃と違い、今は一年間の2/3をこの時期に稼ぎ出さなければならない。

この2ヶ月半はまさしく戦争のような様になってくる。

つい2日前に東京から長野に戻ってきて、徐々に
仕事の支度を進めていくわけだが、こちとら違い働くも働かないも自分次第な身の上。普段は草を延々と喰む乳牛のような生活。

刻一刻と迫りくる労働の日々にそなえ
心身の覚悟もしていかなければならないのです。

今日ふと、厨房を見渡してみる。
普段はしまわれている食器類などが引っ張りだされ、磨かれ、所狭しとならべられている。母親も少しづつモードを切り替えているようだ。

戦の前の詰所のような凛としたこの感じは嫌いじゃない。
一本の包丁に手を伸ばしてみると、柄の部分がかなり痛み始めている。以前は気にもとめなかったが、妙にひっかかるのでちょっとしたイタズラを施してみることに。
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そう、無駄にカーボンコーティング。勿論グラフィックカーボンじゃなくて本物の炭素繊維を使用。

自転車補修のために培った技術が無駄に炸裂する。
まだ施工途中だが、母親にみせると存外気に入ってくれた様子だった。
想像してみよう。
延々と続くかに思われる包丁仕事の差中にふと手元をみ下ろす。
そこには美しいカーボンの織り目が覗く。
そしてまな板と刃がぶつかり合う衝撃を、カーボン特有の振動吸収力が優しく和らげてくれる。
もちろん人間に知覚できるレベルではないが、長丁場の仕事の中では肘と手首にかかる負担に大きく差がついてくる。
そんな情景を思ってちょっとニヤニヤしてしまった。
普通の人はカーボン織り目にあまり興奮しないと思うが….







東京からの荷物が届き、自転車組み立て三昧の一日

僕がペンションを営んでいる長野県木島平は坂が非常に多い。
というかスキー場だから当たり前なのだが。
子供の頃は麓の小学校までおよそ4~5kmの道のりの全てが坂道。
そこには平坦な道など一切無く、その時からすでに人生の不公平さを神に嘆く事を覚えていたような気がする。
帰り道、小学生の足には平均斜度10度はあろうかという延々続く坂道は、目の前に屹立する未踏峰の如くそびえたつ。
まあ、9割は親に車で迎えに来てもらうのだが、時折うん悪く迎えが来れない時は
ひたすら続いていく坂道を泣きべそかきながら登って行くしかないのだ。
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時は流れ、まさか20幾年の歳月の果てに

地元に戻ってきて、散々苦しめられた坂道を今度は自転車で征服せしめんと日々鼻水を垂らしながら坂道を登っていると思うと
なんだか不思議になる。
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そんな坂道の終点のペンションで自転車を
仕事に繋げてみようなどと、自分でも酔狂この上ないと思ってしまうのだが、やってみたくなった物は仕方ないのである。
今日、東京から大量の荷物がとどく。
向こうの仮屋に保管してあったフレームやらホイールやらを先日まとめて発送した物が到着したのだ。
朝からこのフレームにはこのパーツはいかがな物かとあれこれ考えるのは非常に楽しい時間だった。取り敢えず今日仮組みの終わった3台。
サーベロR3SL
コルナゴc60
look595
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後数台、名だたるバイク達が控えているのだ。この駿馬達がペンションにズラッと並べられて来客を待ってる姿を思うと、ゾクゾクしてくる。

あくまで、仕事の一環である。僕個人の趣味など、耳かき一杯分も入っていないと天地神明、ここに宣言する!!