カテゴリー別アーカイブ: ペンション関係

全国100名水で磨かれた龍興寺サイダーが飲みたい

流石に4時間バスに揺られていると体にくる。
長野から新宿まで高速バスでおよそ片道4時間、往復でも料金は5000円足らずと最近は驚く程安くなった。
年に何回も仕事で長野と東京を往復する身としてはここ最近の高速バスの値下げは大変ありがたい。
今年、新規の合宿の入った横浜の某高校に、代理店の方と挨拶をしに行く事になったのだ。
殆ど日帰りのような強行スケジュールである。
僕の孵化したばかりのカブトムシのように脆弱な腰にはいささか負担が過ぎる。
西新宿の停車場から高田馬場の宿泊先まで、少し歩くことにした。
街頭の温度表示は夜の10時を過ぎても27度を示し、歌舞伎町のアルコールを含んだ湿った空気が肌にまとわりつく。
気が狂ったかのようなネオンと人々の嬌声。旧約聖書のソドムの地を思わずにはいられない。
昨夜までの、猿と猪が跳梁跋扈し、人は自然の従属物に過ぎないような田舎とのギャップに頭が少しクラクラした。
ここ数年、高校の義務教科にダンスが組み込まれ、ダンスホールをウリにしているウチのペンションでも何とかそこに活路を見出そうとアレコレと苦心しているのだが、
今の所のメインストリームはヒップホップやダンスに傾いている。
うちとしては社交ダンスが復興してくれるとこれ程ありがたい事はないのだが、男女が、ペアを組み、事もあろうか手を繋ぎ密着する社交ダンス。
女子と手を繋いで歩く事はおろか、異性の半径1mの絶対制空権に侵入することもままならなかった僕の青春時代からしたらおよそ考えられない行為。
あくまで天の帝釈天に矢を向け続ける阿修羅王のようにまさしく不倶戴天の行いである。
中高生には教育上宜しくないのだろう。
断っておくけれど、けっして女性が嫌いなわけではないのだが、苦手な部類に入るのだ。どうしても緊張してしまう。
今度来る高校のダンスクラブは全て女子から構成され、50名に近い華も盛りの女子高生が大挙して押し寄せてくるのだ。
良く考えたらこれは我が方のペンション始まって以来の大事件である。
旧約聖書の預言者ダニエルが、祖国が滅ぼされ虜囚の辱めに対してこの異常な出来事は、と叫んだように、大事件なのだ。
今日の高校訪問も心してかからなければ。
ああ、喉がカラカラに乾く。
地元木島平の龍興寺サイダーが飲みたくなって来た。
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日本100名水に選ばれた龍興寺清水で

作られたサイダー。まさしく天の甘露である。
以上、龍興寺サイダーについて書こうとしてこんなに無駄な文章になってしまった。
まったくもって文才の無い人間だ

今年も夏がやってくる

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三ヶ月おきに東京と長野を行き来する
生活がはじまって、もうすぐ3年近く。
今年も夏のシーズンに向けて長野に戻る日が迫ってきた。
長野県木島平村にある実家のペンション業をうけついで、東京長野往来。ここ数年はそんな生活をつづけている。メリハリがあるのはいいが、
おかげで歳月が文字通り矢のように過ぎ去っていくのはいかがなものか。
帝都の夏は辛い。とくに雪国育ちの身には。
空気が湿り気をおび、肌にまとわりつくようになる。
ちょっとしたことでイライラするようになり、
生物の足が早くなり、
友人同士の軋轢もふえてくる。
明け方の枕の匂いがきになる。
生来若干心臓が弱く不整脈に悩まされてた僕にとっては、ちょうど過ごしにくくなり始める季節のタイミングで東京を離れる事が出来るのは、僥倖とゆうより他ないのだ。
数日前に長野に送る荷物を纏る作業に取り掛かる。
といっても荷物の殆どは春からにかけて
オークションで捨て値で買い叩いたのと、以前から東京に残したままになっていた
フレーム、ホイール類

その殆どはジャンクパーツとして持ち主が

見捨てた物を再生した物だけれど、
定価ベースで測るなら相当な価値のある代物ばかり。
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引っ張り出してみると、ロルフプリマ58

なんてイかれたホイールなんかも出くる。
チューブラーでパンクが怖くて眠りについていたのだけれど、パンク治せることが判明したので今年は乗り倒せそう。
コルナゴc60以外にも色々と楽しみな要素が増えてきた。
ペンションでの春、秋のオフシーズンも人を呼べるように、と趣味を、絡めつつロードバイクで何か出来ないかと進めて来た準備も、徐々に形になってきました。
今年春から正式に会社の代表になってしまい、いよいよ入客数の些細な増減に一喜一憂するようになってきたこの頃、
少子化の影響もあって、常に経営の次の手を考えていなければならない。宿泊業も楽ではないのだ。
まあ悲観的ビジョンにとらわれても仕方ない。
長野の高原の澄んだ空気を楽しみつつ、今年の夏はどんな夏になるのか、楽しむようにしよう。



仕事道具にもちょっとした遊び心を


いよいよ七月後半から夏の合宿シーズンが幕をあける。

ひと昔前のウィンタースポーツ花盛りし頃と違い、今は一年間の2/3をこの時期に稼ぎ出さなければならない。

この2ヶ月半はまさしく戦争のような様になってくる。

つい2日前に東京から長野に戻ってきて、徐々に
仕事の支度を進めていくわけだが、こちとら違い働くも働かないも自分次第な身の上。普段は草を延々と喰む乳牛のような生活。

刻一刻と迫りくる労働の日々にそなえ
心身の覚悟もしていかなければならないのです。

今日ふと、厨房を見渡してみる。
普段はしまわれている食器類などが引っ張りだされ、磨かれ、所狭しとならべられている。母親も少しづつモードを切り替えているようだ。

戦の前の詰所のような凛としたこの感じは嫌いじゃない。
一本の包丁に手を伸ばしてみると、柄の部分がかなり痛み始めている。以前は気にもとめなかったが、妙にひっかかるのでちょっとしたイタズラを施してみることに。
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そう、無駄にカーボンコーティング。勿論グラフィックカーボンじゃなくて本物の炭素繊維を使用。

自転車補修のために培った技術が無駄に炸裂する。
まだ施工途中だが、母親にみせると存外気に入ってくれた様子だった。
想像してみよう。
延々と続くかに思われる包丁仕事の差中にふと手元をみ下ろす。
そこには美しいカーボンの織り目が覗く。
そしてまな板と刃がぶつかり合う衝撃を、カーボン特有の振動吸収力が優しく和らげてくれる。
もちろん人間に知覚できるレベルではないが、長丁場の仕事の中では肘と手首にかかる負担に大きく差がついてくる。
そんな情景を思ってちょっとニヤニヤしてしまった。
普通の人はカーボン織り目にあまり興奮しないと思うが….