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仕事道具にもちょっとした遊び心を


いよいよ七月後半から夏の合宿シーズンが幕をあける。

ひと昔前のウィンタースポーツ花盛りし頃と違い、今は一年間の2/3をこの時期に稼ぎ出さなければならない。

この2ヶ月半はまさしく戦争のような様になってくる。

つい2日前に東京から長野に戻ってきて、徐々に
仕事の支度を進めていくわけだが、こちとら違い働くも働かないも自分次第な身の上。普段は草を延々と喰む乳牛のような生活。

刻一刻と迫りくる労働の日々にそなえ
心身の覚悟もしていかなければならないのです。

今日ふと、厨房を見渡してみる。
普段はしまわれている食器類などが引っ張りだされ、磨かれ、所狭しとならべられている。母親も少しづつモードを切り替えているようだ。

戦の前の詰所のような凛としたこの感じは嫌いじゃない。
一本の包丁に手を伸ばしてみると、柄の部分がかなり痛み始めている。以前は気にもとめなかったが、妙にひっかかるのでちょっとしたイタズラを施してみることに。
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そう、無駄にカーボンコーティング。勿論グラフィックカーボンじゃなくて本物の炭素繊維を使用。

自転車補修のために培った技術が無駄に炸裂する。
まだ施工途中だが、母親にみせると存外気に入ってくれた様子だった。
想像してみよう。
延々と続くかに思われる包丁仕事の差中にふと手元をみ下ろす。
そこには美しいカーボンの織り目が覗く。
そしてまな板と刃がぶつかり合う衝撃を、カーボン特有の振動吸収力が優しく和らげてくれる。
もちろん人間に知覚できるレベルではないが、長丁場の仕事の中では肘と手首にかかる負担に大きく差がついてくる。
そんな情景を思ってちょっとニヤニヤしてしまった。
普通の人はカーボン織り目にあまり興奮しないと思うが….