カテゴリー別アーカイブ: LOOK695 aero light

LOOK695 エアロライト いつか来るだろう、そのいつかは忘れた頃にやってくる。

たとえば汗だくになりながら山を登りきって
乱雑に汗まみれのジャージを脱衣所のかごに脱ぎ捨てて

シャワーを浴びて、
上半身裸のまま出来てきて、
腰に手を当てる
少し背をそらしながらぐびぐびと牛乳を乾いたのどに流し込む。

次の瞬間、脱ぎ捨てたジャージの事なんて冥王星のもっと先の
方にまで飛び去ってしまって、頭の中にはどこにも見当たらない。

それでも次の日にはその汗だくだったはずの上着は
洗濯されて綺麗に畳まれて、何気なく普段の衣類と一緒に
積まれている。

親と同居していると、気がつけば食器の片付けや洗濯は
母親がやってくれるもの、と当たり前のようになってしまって
いるんだけれど。

最近思う。これはなんて奇跡的な出来事なんだろう、と。
そしてそういう類の奇跡は実は日常にあふれていて
奇跡を踏みにじりながら、おろかにも幸運や僥倖を求めているのだ。

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695の挙動の特徴をなんとなくつかみ始めて、
下りの恐怖も薄れていく。手に感じていた振動は
路面により強くくらいついてグリップを、路面の情報を
今までにないくらいの濃密さで与えてくれる。だから
下りもマシンの挙動を思う様に操れる。

自転車、というファクターを通しているはずなのに、
まるで自分がアスファルトの上を低空で飛行しているような
感覚を覚えてくる。

前々から感じていたのだけれど、LOOKのフレームは
自転車に乗っていることを忘れさせるくらいに親和性が高い。
言い換えると、自転車そのものを意識の中から消し去ろうと
しているんじゃないか、そんなことを考える。

いまいち信用できなかったフレーム内臓のエアロブレーキも
慣れてくると効いて当たり前になってくる。
人間のなれ、というのはやはり怖いもので、アクシデントは
大体こういうときにやってくるのだ。

VOL3に続く

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look695エアロライト そのいつかは忘れた頃にやってくる2

例えば天気は青くすんで、何故かわからないけど目から涙がこぼれ落ちそうなくらい心地よい。

前日から念をいれてチューニングして、
バイクの隅々まで神経が行きとどくような感覚。

ブレーキ一つ、シフトチェンジ一つの動作音も耳に心地よくて、ついつい無駄なシフトチェンジを繰り返してしまいながら、
ゆるゆるとただ自由にツーリングを楽しんでいる時でもだ。

パンク一発。

たったそれだけで、頬を掠める秋の少し冷たい風も遠く霞む山々も、
正確無比なデュラエースのシフト感もすべておじゃんだ。

一体僕が何をしたのかと。完璧ではないにせよ、それなりに世に対して誠実に善良で生きてきたつもりでも何かに対して平謝りしたくなる。

ましてや、サイクリングに相方がいるときのあの申し訳なさ。

クリンチャーならまだしも、チューブラーがパンクした時の無力感。

やっと695とコミュニケーションがとれ始め体がそのソリッドな走行感を心地よいと感じ始めた矢先のパンクだった。

しかもタイヤはtufo。比較的パンクに対しても定評のあるモデル。走行距離も100km に満たないのだから、正直勘弁してほしい。

ギタリストにとってピック隠し神、という存在が確かにいて、この神様をきちんと敬わないと、愛用のピックはどんなに管理していても連れ去られてしまう。

それも、大事なライブ直前とかに気まぐれに風をふかせる厄介な神様。

同じようにロードバイクにもタイヤつんつん如来、見たいな霊的存在がいるんじゃなかろうか。

とにかく、パンクトラブルは忘れた頃にやってくる。このデキゴトをとおして、695エアロライトに対する考察も徐々にふかまっていくのだ。


続く

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LOOK695 いつか来るだろう、そのいつかは忘れた頃にやってくる 3

日曜日、すこし肌寒さを感じるようになってきた時節には
どうも頭の働きが鈍くなり、あくびが出てきてしまう。

ところで、なぜ人間があくびをするのか、その科学的な理由は
いまだに解明されていないと聞いた。

そういえば、手術の時、全身麻酔をかけられるわけだけれど
その実、全身麻酔のメカニズムははっきりとは解明されていないそうな。

それでも、効いてしまうのだから仕方ない。
外科医の手によって体が切り刻まれるその激痛を、僕たちは麻酔医が
遮断してくれる事を当たり前のように思い、安心して
その身を委ねているわけで。

その実、理屈が処方している当人たちも良くわかっていないとしたら、
実はこれほど怖いことはないのかもしれない。

他にも首や関節がぽきぽきなる理由も、人の染色体が
猿より一対少ない23対である理由も、水よりお湯のほうが
早く凍りつく理由も実は良く分かっていなかったり。

よくよ身の回りを見渡してみると、そんな事が多すぎる。

当たり前に続くこの日常の正体が、実は僕たちの理解する理(ことわり)
とはかけ離れたものであって、ブラジルと日本から針を飛ばして、
海の上で針と針が衝突するような奇跡が積み重なっているのだとしたら。

ついついそんなことを考えてしまう。

ボクサーが、経験則から飛んでくるパンチに対しては、
ある程度耐えることが出来たとしても、

学習したことのない角度、種類のパンチを不意に
打ち込まれた時にはいとも簡単に意識の糸を断たれて
しまうこともあるという。

最近読んだはじめの一歩にそんな説があった。

やたら調整に手間のかかる。だけれど馬鹿みたいによく
走るLOOK695エアロライト、何とか調整を覚え始めて
走りだした頃にはパンクのリスクは完全に意識の外にあったものだから。

だからこんなややこしいことを考えてしまったのだろうか。

専用ステム、専用クランク、専用シートポスト、さらには専用の
ブレーキ、と独自規格てんこ盛りのLOOK695エアロライト。

LOOKが提唱するその時点での走りの世界観を完璧に
表現するために、汎用性、メンテナンス性、そう言った物を
容赦なく切り捨ててきたその姿勢はむしろ潔く感じる。

洗練されたルックスとあいまって、これもまた非常に美しくて
魂に訴えかけてくる、霊的なエッセンスも詰まったような
フレームだ。

元来、LOOKというブランドは人と寄り添うような、親和性の
高いフレームを作り出してきたようなイメージを感じていた。

確かに値段はそれなりにするのだけれど、どこかまたがる事に
あまり気を使わずに毎日でも連れ出したくなるような、そういう
気の置けないフレーム。

カンパの美しい曲線を描く、美術品のようなカーボンパーツで
飾りたてるのもいいけれど、シマノ7800世代の質実剛健な
パーツでタフに乗りつぶすようなバイクの方が良く似合う
感じもする。

けれど、695、そして795シリーズに至っては、どこか
乗り手を突き放してきたような感覚を覚えてしまった。

奇跡のように気持ちの良い走りっぷり、だけれど
いったんフレームを支配している力学を想像してみると、
なぜ走っているのか分からない。

そんなものに身を委ねて
猛スピードで硬いアスファルトの上を転がっている。
そう思うと、少し695に乗るときに身構えてしまうようになる。

いったいこいつは何者なのだ。

VOL4に続く

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