カテゴリー別アーカイブ: LOOK595

LOOK595 ただクランクの回るままに

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ここしばらくはっきりしない曇天が続いています。
夏の営業シーズンに入ってしまうとろくに自転車に乗って
出かけることができなくなるので、この時期は時を惜しんで
外に行きたいところなのに、天気が崩れていらいらします。

木島平は比較的天気が安定していて、晴れの日が多いのですが
この梅雨の時期はやはり仕方ないですね・・

今日、東京から今年の夏、子供たちの自然体験合宿の下見の
お客さんが来ていました。

天気予報では一日雨もしくは曇り。天気一つで木島の印象がガラリと
変わってしまいます。この地域の美しさを少しでも感じてほしいと
思っていた僕としてはちょっと残念な気持ちで朝を迎えたのですが

ふたを開けてみれば、この数日間の曇天がうそのような綺麗な
初夏の空が広がっていました。

先日、早稲田の学生たちが菜の花サイクリングに来たときも
9割雨の天気予報が完全に外れたこともありました。
なんだか最近はそんなことが本当に多いのです。やはりこれは
僕の日ごろの行いがいいからでしょうか(笑

東京からやってきた人たちが、この木島の自然を見たら
どんな風に感じるんだろう?

そんな意識で車を飛ばしながらいつもの見慣れた光景を
ちょっと違った意識で見ようと勤めてみます。

ここしばらくは鈍い色の空ばかり、少しくすんだ感じの風景
に慣れてしまっていた目に、抜けるような空とビビッドな色彩
が飛び込んでくると、鼻の奥がツーんするような感じがしました。

夏の高すぎる青い空は、どうしてこんなにも美しく、ちょっとだけ
切ない感じを心に浮かばせるのでしょう。

今日来てくれた客人たちも、こんな感覚を少しでも感じてくれたら
うれしいなあと思っています。

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さて、ぜんぜん話が変わってLOOK595です。
どんなに最新鋭のフレームに乗っても、595にまたがるたびに
「やっぱりいいなあ」と思ってしまいます。

LOOKを評するによく魔法の絨毯という表現を耳にします。

あえて言ってしまうと、595、別に振動吸収に優れたラグジュアリーな
感じはありません。

強靭で、バネ感の強いのり味と、吸い込まれるようなペダリング感覚。
この二つとリズムが重なるとき、どこまでも走り続けたくなるような
絶妙な自転車との一体感が生まれるのです。

いたずらにケイデンスをあるのでもなく、トルクをかけるのでもなく、
フレームに神経をいきわたらせると、その速度域において必要な
入力が伝わってきます。

フレームが欲するトルクに従って、ただ足を踏みおろしていくと、
ほとんど力も使わずにクランクが降りていく。そしてスピードが
伸びていく。

BB周りの剛性が絶妙なんでしょうか

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このフレームと対話する感覚、足がクランクと一体化して、
自分も自転車の一部になったようにどこまでも続く舗装路を
走り抜けていく。

これが狙った性能なのか、たまたま出来てしまった
偶発的な性能なのかわかりませんが、とにかく、
名車なのです。

長野県木島平にて

ダンスの宿
ちきちきばんばん

営業中!いつかはロードバイクの宿としてもやって行きたい。

そして二代目オーナーの適当な自転車ブログ
389-2303
長野県下高井郡木島平村大字上木島
3278-244
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LOOK595 ラグ製法はノスタルジーなのか

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c60の異臭、じゃなかった異音問題も無事に解決しました。

昨日の午後はちょっと時間ができたので久しぶりに595で
50kmほどサイクリング。

自転車についてあまり詳しくない人に50kmというと、
まるで頭がおかしい人間のように見られます。

高々自転車に中古車が買えてしまうような、金額をつぎ込み、
誰が見ても恥ずかしいようなぴっちりもっこりパンツを履き、
一般的な感覚でいったらありえない距離を走った挙句、
重力に逆らって鼻水をたらして坂を上ったかと思ったら
せっかく上った坂をただ下っていく。

我々自転車乗りというのも世間様から見たらとんでもない
変体の集まりなのでしょう。

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c60の圧倒的なまでの動的性能とゴリゴリ進む走行感。

それと対比するように595に跨ってみると、また違うものが見えてきます。

BB付近に意識を凝らしてみる。595にしかない、吸い込まれるような
ペダルフィーリング。

16時くらいから20時のあたりにおいて
クランクが吸い込まれ、上死点までふわっと足を押し返されていく
その後は15時のあたりまでほんのちょっと足を踏み降ろしてあげれば
またクランクが勝手に吸い込まれていく。

しなやかで、ほんの少しだけ硬質でたとえ様もなく心地よい。
これぞ魔法の絨毯でしょうか。

少しだけ前加重気味にして、力ではなく体重でペダルを踏みしめる。
すると前方に下り坂ができたように、前方にすいこまれていくのです。

595の気持ちよさはなんなのでしょうか。

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ラグとラグでパイプを繋ぐ製法と
方にカーボン繊維と樹脂を敷き詰めて釜で焼いて一体形成する
モノコック製法。

最近はモノコックが主流になっているカーボンフレーム。
595もc60もあくまでラグ製法にこだわって作られています。

ラグは手間がかかわる、精度を出すのが難しい、重量が嵩む
など、モノコックに比べると製造的に難しい面が多いと聞きます。
それでもラグで作るメーカー、それを求める人々が
まだ少くない数存在することを考えると、何かこう数値や効率では
図れない部分で影響するものがあるのでしょう。

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その辺を考えていくと、自転車その物のどこまで行っても
アナログで人力な乗り物でありつづける側面。

効率、対費用効果を突き詰めていくと、すべての物が平滑、
陳腐化してしまう資本主義社会に対してどこかでその流れに
逆らいたくなるノスタルジーみたいな物が顔を出してくるような
気がするのですが、それについては長くなるのでまた今度。

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なんで今更595が輝いて見えるのか 考察

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コモディティという単語を最近知りました。
製品、サービス、技術などが一般化してしまった
ために価値を失ってしまう事を指すらしいです。

このコモディティ化が進んでいくと、世に出回る
色んな物が均質、陳腐化していく。

物の価格は下落していくので、消費者にとっては一見嬉しい
事のようで、企業は利潤を出すために結局、賃金や
原材料費を弱い立場の人々から安く買い叩くしかないので
長い目で見るとちょっと残念なことになります。

合ってますかね?

経済効率を追求していかないと企業は生き残れない。

現代社会が抜け出る事の出来ない問題、というか
資本主義のなかに本質的に組み込まれている
アポトーシス(自殺遺伝子)の様な物だと理解しております。

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昨今の自転車業界を見ていてもこの経済の
大きな流れにどうしても飲み込まれ始めている様な
気がしてならないのです。

2013年にBMCが名車、SLRをリニューアルしました。

その手法はコンピューター解析による理知的な生産手法の極み。

人間の曖昧な感性を排除して、合理的なプロセスによって
生み出された当代最高のフレームだったのかなと思います。

理系フレームのあの当時の到達点と言ってもいいでしょう
(理系フレームなんて単語はありませんが)

カリスマ職人が熟練の技術と哲学を込めて生み出す
フレームは、素晴らしくもありますが、効率、という点から
見ると産業的には現代的ではありません。

BMCが工学的に最高の性能を付与された
フレームをうみだした事によってこのへんの壁を突破して
しまった様な気がするのです。

力学、空力、生産性、そういう物を理詰めで効率的に
突き詰めていくと、どうしても答えは収斂していく。

それ以降の色んなブランドの発表するニューモデルが、
見た目もコンセプトもどうしても似通ってしまってきている。
そんな感想を最近は抱くようになりました。

BMCが、SLRをリニューアルする前にインペックという
トンデモフレームを専用工場までおったてて開発したのは、
ロードバイクの流れがそうなる前に非生産的で、趣味性の高い
フレームの極みを作っておきたかったからなのかな、なんてことを
勝手に妄想しています。

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ああ、今回も話が長くなってしまいました。
別にBMCを否定するつもりもSLRを戦犯のように
晒し上げるつもりもありません。BMCがやらなくても
どこかがやったでしょう。T社か、S社か、。

だからこそ、今の時代に595をはじめとする第五世代のLOOK
やコルナゴc40だとか、先日限定復刻されたTIME VXRS
何かが輝いて見えるのかもしれません。

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