LOOK695エアロライト いつか来る、そのいつかは忘れた頃にやってくる 5

この季節になると山の気温はいよいよ
冷え込んでくる。

深夜に一人仕事机に向かいながら、コーヒーを口に含む。じんわりと熱い液体が体を暖めてくれる時に、自分がずいぶんと冷えている事に気づかされる。

秋も深まり、夜空は澄み、月が煌々と
辺りを照らす。

人狼は月に狂気を解き放ち
月読は生者と死者の中だちとなる。
元は月黄泉(つくよみ)が語源だという説もある。

たそ、かれ、の時を越えて死者の時間を支配する月

古来から月に人は死と、女性と、神秘の象徴を見出してきたのは何故なのか。

実は月にまつわるさまざまな事が化学的にまったく説明できないでいるのだ。

それについて語りだすと、いくら紙面を割いても霧がなくなってしまうので割愛させてもらうのだけれど、

科学的見解を持たない古の人々の目からしても本能的に月の存在がはらむ異常と矛盾と狂気を感じ取っていたのじゃないか。

科学的な「説明」をある程度受けた僕たちでも何処かでその(説明」では月の矛盾と異常を超えられなくて、

そして神秘のイメージを払拭できないのではないか。

月のすべての謎が解明されることがあったなら誰も有難がって秋の寒空の下で酔狂にも団子なんて食べなくなる。

月の神秘性は剥奪されるのだ。

CIMG1164

今日も少し身構えながら愛車
695エアロライトに跨る。

それなりに体になじんできて、下りでも
身を任せられるようになってなお、どこか
得体の知れない所がある様な気がしてならない。

汎用性を拒む、専用規格の数々がそれをなしているのだろうか、何処か月のような神秘性が付きまとっているのだ。

ならば、可変式のCステム、
もしくはエアロステム

それからこのフレームにしか使うことができない大口径、クランク、シャフト一体型のZED2クランク

この二つを汎用品に付け替えてみたらどうなるのだろう。もちろん実際にやってみたわけじゃない

でもイメージする。とってもまっとうで、なじみやすく明るく正しい最新式のロードバイクがそこにいる。

得体の知れない物に身を預ける緊張感はどこ吹く風。

だけれど、なんだか面白くない。

月の真実が岩石の塊であれ、
宇宙人の作った被造物であれ、
答えが分かってしまった瞬間神聖が失われる

695エアロライトも、汎用性と引き換えに僕たちの認識の範疇に引きずり降ろされてこのフレームが放つオーラと神聖は失われてしまうのだ。

身が引き締まるような感じを受けながら
どうしてもまた乗りたくなってしまうその
感覚が消えうせてしまう。

Cステムは実際重く調整が面倒くさい。
クランクは、Qファクターが気になる人に
とっては、やはり見過ごすことが出来ない
要因になってしまう。それでも

LOOKの提唱するトータルインテグレーションのすべてを身にまといライダーが触れる事を拒む領域を残して、

超然と佇むのが695であって
後続の795なんじゃかろうか。

といいつつ、ノーマルクランク搭載の
695が市販されているという突っ込みをするのは野暮な話でしょう。

そろそろ、次回辺りでこの辺の話も終わりにしたいです

つづく

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LOOK695エアロライト いつか来る、そのいつかは忘れた頃にやってくる 4

たとえば僕たちの首の上に偉そうに居座っている、
この脳みそ。

こいつを構成するシナプスのネットワークと、
宇宙を銀河系とかよりももっと大きな視点、

それこそ神の視点から見たときに
現れる構造体の姿カタチは、
驚くほど脳に相似している事実。

これを一体どう受け止めたらいいのだろう。

意識の出発点であり最小単位であるはずの
脳と、脳が知覚する最大単位のものが宇宙

世界を構築する要素の極大と極小がつながって
ウロボロスの様に終わることのない円環を成している

この矮小な脳は、実はもっと小さい世界の宇宙を
詰め込んだものであって、僕たちが存在する
この次元の宇宙も、もっと大きな存在の脳の一部
なんじゃないか、と。

そんな事考えている暇があったら、新しいメニューの
一つも考えたらどうなんだ、と呆れられるかもしれない

それでも知性はそういうものを求めてしまうのだ。

創世記の言質を借りるなら、人は神に似せて作れた。
それならば、神の次元にいたろうとする知性を求めて
しまうのもまた業じゃないか。

なんで高々自転車ブログのはずなのにこんな大層な
事を語っているのだろうか、僕は(笑

神秘は隠されているからこそ人を惹き付け魅了し
そのヴェールがはがされた瞬間、その威光を失う。

神性と、敬虔さと引き換えに我々は安心とリアルを
手に入れる。

安心を求めながら心のどこかでは神秘が放つ
甘美な謎の味にも陶酔していたいのだ。

LOOK695エアロライト、話を戻そう。

本来こいつは細かい調整はプロのメカニックに
任せて、乗り手は乗り手の責任を全うすべき
バイクなんだと思う。

F22というアメリカ空軍が誇る世界最強の戦闘機
が有る。

シミュレーションではF15 100機を
相手に単機で編隊を殲滅できるような
壊れ性能を持っているとか。

けれどそのチート性能を維持するために、
莫大な整備費用と頻繁なメンテナンス。そして
専従のスタッフを何人も抱えないといけない
という。

そういう振り切れた立ち位置は中々に中二心を
くすぐるものが有る。

この専用規格満載で恐ろしく手間のかかる
躯体も同じような印象を覚えるのだ。

間違っても、片田舎で誰と競うわけでもなく
趣味に箔をつける為に乗るような物ではない、
と思う。

しかし、当然専属のメカニックなんてものは
持ちようもなく、すべての調整を自分でしなくて
はならない。

いじりながら、乗りながら、本当にこれでいいのか
と何処か不安がぬぐえないのも事実なのだ。

これはもう乗りながら勘所と限界線を体に
しみこませていくしかない。

LOOKというブランド、結構極端なところがあって
第五世代では、カーボンラグフレームの特性を
生かしてとことん人に寄り添うフレームを作っていた
ような気がする。

最終形である586SLをもってその論法は完成したのか
586は自転車に乗っていることを忘れてしまうような
程に体との一体感がすごい。若干やりすぎな気がしない
でもないが。

その点、595は奇跡的なバランスで荒さを残している。

その論法の山は極めてしまったから、続く第六世代、
そして第七世代に、まったく違う方向へと舵を振ってきた
のだろうか。

695エアロライト。だからまだ僕の中では
ある種の神秘のヴェールに包まれている部分があって
そのヴェールを取り去って、安心を手にしたい部分と

謎は謎のまま受け取って、その甘美な香りjに
陶酔していたい気分もある。

乗るときはどうしても緊張してしまう。
だけどその性能と底を見せない神秘的な
佇まいには、どうしても吸い寄せられてしまうのだ。

LOOKはこの世代で何を表現しようとしてるんだろうか

VOL5に続く

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LOOK695 いつか来るだろう、そのいつかは忘れた頃にやってくる 3

日曜日、すこし肌寒さを感じるようになってきた時節には
どうも頭の働きが鈍くなり、あくびが出てきてしまう。

ところで、なぜ人間があくびをするのか、その科学的な理由は
いまだに解明されていないと聞いた。

そういえば、手術の時、全身麻酔をかけられるわけだけれど
その実、全身麻酔のメカニズムははっきりとは解明されていないそうな。

それでも、効いてしまうのだから仕方ない。
外科医の手によって体が切り刻まれるその激痛を、僕たちは麻酔医が
遮断してくれる事を当たり前のように思い、安心して
その身を委ねているわけで。

その実、理屈が処方している当人たちも良くわかっていないとしたら、
実はこれほど怖いことはないのかもしれない。

他にも首や関節がぽきぽきなる理由も、人の染色体が
猿より一対少ない23対である理由も、水よりお湯のほうが
早く凍りつく理由も実は良く分かっていなかったり。

よくよ身の回りを見渡してみると、そんな事が多すぎる。

当たり前に続くこの日常の正体が、実は僕たちの理解する理(ことわり)
とはかけ離れたものであって、ブラジルと日本から針を飛ばして、
海の上で針と針が衝突するような奇跡が積み重なっているのだとしたら。

ついついそんなことを考えてしまう。

ボクサーが、経験則から飛んでくるパンチに対しては、
ある程度耐えることが出来たとしても、

学習したことのない角度、種類のパンチを不意に
打ち込まれた時にはいとも簡単に意識の糸を断たれて
しまうこともあるという。

最近読んだはじめの一歩にそんな説があった。

やたら調整に手間のかかる。だけれど馬鹿みたいによく
走るLOOK695エアロライト、何とか調整を覚え始めて
走りだした頃にはパンクのリスクは完全に意識の外にあったものだから。

だからこんなややこしいことを考えてしまったのだろうか。

専用ステム、専用クランク、専用シートポスト、さらには専用の
ブレーキ、と独自規格てんこ盛りのLOOK695エアロライト。

LOOKが提唱するその時点での走りの世界観を完璧に
表現するために、汎用性、メンテナンス性、そう言った物を
容赦なく切り捨ててきたその姿勢はむしろ潔く感じる。

洗練されたルックスとあいまって、これもまた非常に美しくて
魂に訴えかけてくる、霊的なエッセンスも詰まったような
フレームだ。

元来、LOOKというブランドは人と寄り添うような、親和性の
高いフレームを作り出してきたようなイメージを感じていた。

確かに値段はそれなりにするのだけれど、どこかまたがる事に
あまり気を使わずに毎日でも連れ出したくなるような、そういう
気の置けないフレーム。

カンパの美しい曲線を描く、美術品のようなカーボンパーツで
飾りたてるのもいいけれど、シマノ7800世代の質実剛健な
パーツでタフに乗りつぶすようなバイクの方が良く似合う
感じもする。

けれど、695、そして795シリーズに至っては、どこか
乗り手を突き放してきたような感覚を覚えてしまった。

奇跡のように気持ちの良い走りっぷり、だけれど
いったんフレームを支配している力学を想像してみると、
なぜ走っているのか分からない。

そんなものに身を委ねて
猛スピードで硬いアスファルトの上を転がっている。
そう思うと、少し695に乗るときに身構えてしまうようになる。

いったいこいつは何者なのだ。

VOL4に続く

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