LOOK695 いつか来るだろう、そのいつかは忘れた頃にやってくる 3

日曜日、すこし肌寒さを感じるようになってきた時節には
どうも頭の働きが鈍くなり、あくびが出てきてしまう。

ところで、なぜ人間があくびをするのか、その科学的な理由は
いまだに解明されていないと聞いた。

そういえば、手術の時、全身麻酔をかけられるわけだけれど
その実、全身麻酔のメカニズムははっきりとは解明されていないそうな。

それでも、効いてしまうのだから仕方ない。
外科医の手によって体が切り刻まれるその激痛を、僕たちは麻酔医が
遮断してくれる事を当たり前のように思い、安心して
その身を委ねているわけで。

その実、理屈が処方している当人たちも良くわかっていないとしたら、
実はこれほど怖いことはないのかもしれない。

他にも首や関節がぽきぽきなる理由も、人の染色体が
猿より一対少ない23対である理由も、水よりお湯のほうが
早く凍りつく理由も実は良く分かっていなかったり。

よくよ身の回りを見渡してみると、そんな事が多すぎる。

当たり前に続くこの日常の正体が、実は僕たちの理解する理(ことわり)
とはかけ離れたものであって、ブラジルと日本から針を飛ばして、
海の上で針と針が衝突するような奇跡が積み重なっているのだとしたら。

ついついそんなことを考えてしまう。

ボクサーが、経験則から飛んでくるパンチに対しては、
ある程度耐えることが出来たとしても、

学習したことのない角度、種類のパンチを不意に
打ち込まれた時にはいとも簡単に意識の糸を断たれて
しまうこともあるという。

最近読んだはじめの一歩にそんな説があった。

やたら調整に手間のかかる。だけれど馬鹿みたいによく
走るLOOK695エアロライト、何とか調整を覚え始めて
走りだした頃にはパンクのリスクは完全に意識の外にあったものだから。

だからこんなややこしいことを考えてしまったのだろうか。

専用ステム、専用クランク、専用シートポスト、さらには専用の
ブレーキ、と独自規格てんこ盛りのLOOK695エアロライト。

LOOKが提唱するその時点での走りの世界観を完璧に
表現するために、汎用性、メンテナンス性、そう言った物を
容赦なく切り捨ててきたその姿勢はむしろ潔く感じる。

洗練されたルックスとあいまって、これもまた非常に美しくて
魂に訴えかけてくる、霊的なエッセンスも詰まったような
フレームだ。

元来、LOOKというブランドは人と寄り添うような、親和性の
高いフレームを作り出してきたようなイメージを感じていた。

確かに値段はそれなりにするのだけれど、どこかまたがる事に
あまり気を使わずに毎日でも連れ出したくなるような、そういう
気の置けないフレーム。

カンパの美しい曲線を描く、美術品のようなカーボンパーツで
飾りたてるのもいいけれど、シマノ7800世代の質実剛健な
パーツでタフに乗りつぶすようなバイクの方が良く似合う
感じもする。

けれど、695、そして795シリーズに至っては、どこか
乗り手を突き放してきたような感覚を覚えてしまった。

奇跡のように気持ちの良い走りっぷり、だけれど
いったんフレームを支配している力学を想像してみると、
なぜ走っているのか分からない。

そんなものに身を委ねて
猛スピードで硬いアスファルトの上を転がっている。
そう思うと、少し695に乗るときに身構えてしまうようになる。

いったいこいつは何者なのだ。

VOL4に続く

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