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パーツインプレッション shimano BR9000

自転車名 shimano BR9000
ブランド shimano
価格 麦チョコ260袋相当

何でそうなったのかわからないのだけれど、急に一式9000系dura aceで車体を組み上げたくなりました。

ちなみにパーツ類はオークション市場でもほとんど相場が下がりません。7800系dura ace何かはむしろ数年前よりも相場が上がっている様な気がします。五年くらい前は、牛丼チェーンの夜勤を五回くらいが落札ラインだった様な気がします。

当時フリーターで、一日三食を麦チョコと卵ボーロでしのぎ、外套を売り捌いて資金を作って何とか7800系のシフターだけ手に入れる。

一転突破の豪華主義で無駄に部屋にシフターを飾り、一冬を凍えながら過ごした経験のある身としては9000系をそっくり揃え様なんて構想が出てきた時点で大した進歩なのです。家業をついで良かった。

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さて、発注してから数日を焦がれる思いで過ごし、やっと手元に届いた輝くツートンカラーの箱。さすがにdura-aceは箱からして違います。

お正月のおせち料理か、はたまた高価なアクセサリーの類を思わせるご大層な箱。これにいくらかかっているのかと余計な思いを抱かないでもないけれど、ここまでやってくれると何か特別な物を手に入れた気がしてまんざらでもない。

9000系は殆ど定価に近い状態でオークションでも行き来しているので、いっそ新品を購入する事をお勧めいたします。この豪華な箱を開けて輝く金属光沢に触れるまでのどきどきわくわくを味わえるなら、数千円の出費を惜しんで中古を買うのは野暮って物でしょう。

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美しく磨きぬかれた金属物質を手にとって見る。

ひやりと冷たい感触と共に、明らかに異常な精度で加工されている物体であることが、僕のような感覚の鈍い人間にも伝わってくる。

7900系も所有しているけれど、これはちょっと次元の違う物かも知れない。興奮がとまらない。

ある種の精密さ、緻密さ、整った数式の様な物には人を魅了する美しさが内包されていると感じることがある。このブレーキも何か宗教的な吸引力を感じざるを得ないのだ。

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アーチ部を握り、コキュコキュと稼動部を捻ってみる。恐ろしく滑らかで軽やかな駆動感覚。ベアリングの数と位置がどうこうとか、もろもろ過去のブレーキテクノロジーを刷新する技術が盛り込まれているとの事なのだけれど、猫並みの知能しかない僕には難しいことはわかりません。

なにそれ、美味しいのという感じである。

ただ、目を手を耳を通して情報は「これは命を預けるに値するものだ」と伝えてくる。脳に、感情にダイレクトに訴えかけてくる。

このブレーキに比べると今まで自分が命を預けていた物がいかにも頼りないものに思えてきてしまう。ような気がする。

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とゆうわけでいそいそと組み付ける。レバーを握り車体を前後にゆすってみる。恐ろしい剛性感。車体はびくとも動かない。この状態の車体を動かすことができるのは、天の岩戸を押し広げたタヂカラオ(※1)かヴァンダレイ・○ルバかヨシダ○オリ等神話レベルの膂力が必要になってくるかもしれないのだ。

ついにシマノは神々の領域に踏み込んだのかもしれない。そう考えると実に恐ろしいメーカーだ。その技術力が自転車と魚釣りに注がれているうちはいいけれど、彼らが軍事転用を考え始めたら世界はマッドマックスの様な世界にまっさかさまに転がり落ちてしまうかもしれない。

とにかくこのブレーキは素晴らしい。素晴らしいと言う以上の表現が日本語では思いつかない。僕がロシア人なら思わずハラショー!と叫びながら口に含んだウォッカをライターに向けて霧状に吹きかけていたかもしれない。

ご大層な箱をあけ、宝飾品の様な輝きに目を晦ませながら質感にしびれ、既存のブレーキとは次元の違う存在感にその性動力を大脳皮質レベルにまで刻み付ける。そうやって、コーナーを限界まで攻め込む心理的キャパシティを獲得するのだ。

この儀式を経なければ、このブレーキの性能をきちんと発揮できないのではないか、などと考えてしまった。

だから、BR9000は新品を箱から買うことをお勧めする。

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