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パーツいんぷれっしょん ~BR7800dura-ace~

ようやく手に入れた7800系dura-aceのブレーキ。9000系、7900系とdura-aceに触れてきて一番感動させられるのはブレーキ部分だったのだ。

自転車において一番重要な部品。命に直結するパーツ。格闘技でいうならファールカップがここに相当するのだろうか。ついつい変速系に目をやってしまいがちだけれど、ブレーキフィールが変わるだけで自転車の印象は数倍良くなったりもする。

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逆もまたしかり。足回りを最上級のカーボンチューブラーにしてもブレーキ周りが粗雑だったらとたんに自転車の格は下がってしまう。

構造自体がシンプルな分、ごまかしの効かない部分でもあると思う。

今までLOOK595を7800系で組み付けながらブレーキだけは諸事情により7900系だったのだけれど、これで晴れてALL7800系でそろえることができた。7900から7800へ。これはダウンチューンなのだろうか

 

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答えは否である。否であるったら否である。なお、異論は認める

7900系は絶対的な制動力は勿論、ブレーキを握り始めから極的な制動力を必要とする状況までのタッチの変化がより自然になっているという。

7800系は、強烈な制動力が握りはじめから発動してしまう、という意見をよく目にする。絶対的な制動力にそこまでの変化はないか?

ならば7900のままでいいではないかという意見には耳を貸さない。だってほかのすべてのコンポが7800で、ブレーキだけ性能がいいから7900というのは余りにも節操がないじゃないか。

そんな子供じみた情感だけが理由じゃなくて、きちんと理屈もある。やはりBR7800はSTI7800で引くことを想定されて設計されているはずなのだ。互換性はあるとはいえ、メーカーが設定した当初の性能とは違うものになってしまうならそれは何か惜しい気がする。

特に、シマノが社運とプライドをかけて採算度外視で作っている部分もあるdura-ace。

メーカーが想定する使用環境を持って本来の性能を引き出してこそ、パーツの真価が見えてくる部分もあると思う。

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そういう訳でLOOK595はブレーキを7800に換装して、真に7800dura-ace使用車に生まれ変わった。

確かに握った感触は、7900の方がカッチ、そしてよりヌルヌルと動くような気もする。が、全体をまとうオーラというか、凄みというかなんというか、そういうものは7800で纏めた方がにじみ出ているような気がするのだ。この辺はすべてあくまで気がする、というレベルの話なのだが。

自転車において一箇所、性能を突出させてどうだ、と何かを論じるより、大切なのは全体のバランスなのだとつくづく思う。

足に触れるクランクとペダルと、手が握り締めるレバーと、レバーとワイヤを介して触れ合うことになるブレーキと変速機。これらすべての性能と感触を総合してグループセットが作られているとするなら、やはりそこはクリエイターに従うのが筋という考えもあるのだ。

と、僕のようなホビーレーサーがたいした事を言える筋合いはないのだが、7800でまとまった595は、以前よりも信頼感を増しているのは間違いない。ブレーキを握り締めて車体を前後に揺さぶってみても、重い岩が大地に根を張っているかのようにびくりともしないのだ。

表面を塗装することなくカーボンを拒み金属加工にすべてをかけ、金属によって作り上げられた7800は、シマノの矜持か。とにかく美しいコンポである。7900、9000系に対してなんら色あせることがない。

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