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パーツいんぷれっしょん ~ROTOR 3D クランク 24mmアクスル~

自転車名 3D クランク 
ブランド rotor
価格 シェスタの時間を削ってまで金属を削った価格相当

cervero R3 SL を以下のように改変

・ホイールをZIPP303からレーシングゼロナイト

・コンポをsram force  から force22へ(変速ラインのみ)

さて、cerveloはやはりsramで組むのが正統と勝手に考えているわけで(ホイールもZIPPが正統ではという意見はおいておく)こうなるとクランクもこだわりたくなってくる。もちろん、闘牛の国の情熱的なあのクランクだ

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rotor 3Dクランク 一般的にはローターと称される事が多いのだけれど、個人的にはロトールと発音する事を強く推したい。スペイン語ならばロトールなのだよ。

マドリードを擁し、四六時中をいかに美しく牛をほふり、美味しいパエリアを頬張り、無回転ボールで相手のゴールを脅かすかに人生のすべてを費やす国、情熱の国スペイン(かなり偏見の塊)

鍛造アルミインゴットを情熱丸出し削りで作られたこの美しいクランクは、やっぱり出身国の言語で名を呼ばれてこそなのだ。いいよ、ロトール。勢いあまってロトゥールと呼びたい。

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rotor(ロトゥール)の製品は少数生産の為、売り切れると次回入荷はいつになるかわかりません。

そんなセラーの口車に乗せられて、つい落札してしまったこちらのクランク。本当は旧デザインの方が欲しかったのだけれど、見慣れてくるとこちらのクランクも格好良く思えてきたので合格。旧デザインの物は、かなりオークションでも高値になってしまうような感じもする。

取り回しの利く24mmアクスルバージョン。シマノBBに適合。

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重量は約500g。後述するDOVALの非真円クランクが160gとボルト約10gをあわせると約670g。BB抜きでこの数字、そして価格と見合わせると決して軽くはないので、いろんな人が言うように軽量化を狙うならまったく見当違いのパーツとなってしまう。

化粧箱を開けると、箱の側面にでかでかとtest the Qring と書かれているので、やはりそういうことなんだと一人で納得。

それにしてもこのクランクも、高級パーツにあるように非常に美しく、心に本能的に訴えかけて来る何かがある。ビンビンと来る。

鍛造アルミ(上位機種の3D+は7000番台アルミをどうこうと書いてあったので、おそらくは6000番台のアルミなのか)の塊を削りだして造ったクランク、と説明書きにはある。

鉄の塊を削りだす、という一文に引かれて、ついつい金属加工動画を見漁ってしまったのだけれど、これがまた面白い。金属の塊を、これまた同じ金属であるはずのドリルや旋盤が高速回転してサクサクと削りだしていく様は、見ていてなんとも子気味良いのだ。工学畑の人間ではないので技術的なことはわからないのだけれど、鉄で鉄を削るってすげなあ。

削り出して造るのとシマノの様にプレス、溶接で造る事にどのような差があるのかは解らないのだけれど、一塊の鍛え上げられた鉄を削り出して作るのだから、相当の金属の削りかすも出る筈で、手間もかかるだろう。中空構造にできる訳でもないので、当然重量も嵩む。

なんとも漢らしいクランクではないか。

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特徴的なアーム部分、三本の抉り取ったような溝もお見事。これによってあほみたいに硬いクランクアームが更に硬くなる、そうである。

でも見ていると、かっこいいから削ってしまった、とかほとばしる金属加工に対する情熱がツイツイ削りすぎてしまったけど、かっこいいからまあいいじゃん、とかそんな情動的な理由によって刻まれたものの様な気がしてならない。

どんなに仕事が詰まっていても午後の昼寝(シェスタ)だけは欠かさない国が(偏見まみれ)昼寝の時間も削って鍛造インゴットを削ってくれているのかと思うと、この価格も納得できる。

クランク裏側やスパイダーアームも、削れるところは削っておこう的な感じ。削切跡は非常に美しく、これを見るだけでもこのクランクを手にする価値があると思う。

高度な機械制御によってCAAD図がそのまま現実に現れたようなクランクである。見ていると、現実三次元空間に突如CGが浮かび上がっているような錯覚を覚えてしまった。

カンパのカーボンが描き出す女性的で美しい曲線とは対極にある、とても美しく漢らしいクランク。同じヨーロッパの国でも美しさに対するアプローチがまったく違うのだ。

 

 

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