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パーツいんぷれっしょん ~番外編その4 親父のお手製自転車ラック~

五月下旬、命からがら東京出張から生還し、住み慣れた住処の門をくぐる。そこには親父殿が待ちわびたようにリビングに待機している。

「おう、遅かったな。いいもの作ったぞう」そうドヤ顔を隠せない還暦杉の親父殿。以前はこういうと、ステンレス鋼材削りだしのお手製日本刀モドキヲ自慢げに披露された思い出がよみがえる。背筋が一瞬冷たくなる

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今度は何が飛び出すのか。誰か親父劇場をとめてくれ、と心の中で悲鳴をあげる。

とりあえず疲れていたので一服して風呂浴びたくてたまらないオーラを無言のうちに発してみるも、親父殿は一向に気にしない。

スキル「こっちの状況無視」発動。こうなると一気にチートキャラ化する親父殿。母君に助けを請う視線を送ろうと周囲を見回すも、いち早く姿を消す母君。おくの部屋からは相棒のテーマソングが。そんなに相棒が大事か。

とあきらめて親父殿の後をついていくと、普段スキーの乾燥室兼納屋となっている小屋に、それは見事な自転車ラックが組み立てられていたのである。

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普段はじめじめと薄暗く、謎のキノコと縦横無尽に張り巡らされた蜘蛛の巣が視界を埋め尽くす。

「ここは危険だ」人が遺伝子の奥深くに刻み込む記憶。それは喰らい喰らわれ強者が生き血をすする獣の時代の本能が訴えかけてくる。

不快指数400パーセント超の納屋が、匠の業により木の暖かな温もりに満ちた車庫にウマレカワッタノデアリマス。

ちなみに材料は家にあった廃材とD2の木材。総工賃3000円くらい。施工時間8時間くらい。

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冬が来るとスキー道具の乾燥室に戻されるので、それまでの儚い命。それでもこれはこれで中々具合がいいでございます。持つべきものは大工の父(本職はペンションの親父ですが)

いままで倉庫にしまっておいた諸々の資材、備品はどうするんだ、という不安は頭をよぎりますが思い立ったら作りたくてたまらなくなってしまったパピーの健気さに胸がきゅんきゅんします。

最大収納台数12台ほど。ちょうど収まったからいいものの。これ以上は車体をふやせないなあ・・・

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