img_6213

パーツインプレッション 新型DURA ACE R9100系 序文その3

アルミの輝きの煌びやかな9000系の、憧れを感じさせるような神々しさとは一点、9100系のグラフィックは黒に統一され、重々しくなった感があります。

9100に手を出したのは、9000系にあった憧れ、求心力というよりはあの黒く重くまがまがしいオーラに強迫観念のようなものを抱かされたような気がするのです。「我ヲ欲セヨ」とかそんな感じに。

そんなわけで9100系所管三回目。今回こそ強引にでもまとめてしまいたい。

img_6214

賛否両論ありながらも先代9000系のグラフィックは好きでした。見るからに薄く、均一に、精密に、そして硬く強靭に作られている事がひしひしと伝わってくる外観。

アルミの冷たい輝き、それをさらに後押しするような無機質でデジタルチックな黒塗りのツートンカラー。それまで見たことのないような四本クランクを顔とするグラフィックは近未来を感じさせる高級感は、なんだかんだ大人の購入欲求を刺激するに値する物。

ついにシマノはカンパとは違う峰をのぼり官能性に訴えかけれるようになってきたのかと。

img_6226

R9100系、実物を手にして、実際に組みつけてみて感じるのは、そういった最高級コンポとしての質感、満足感を置き去りにしたような合理的、直線的な代物でありました。この辺の感想はあくまで私感です。

剛性がモロにでるブレーキ、クランクは分かりやすく巨大化し、FDは複雑はリンク構造でロングアームと変わらない変速フィールを。マウンテンバイクとの垣根を取り払いシャドー構造になったRD。

誰が決めたわけではないけれど、ロードバイクに取り付ける部品としては、留まるべき技術的、構造的な領域があるとして無意識にその中で正統進化を繰り返してきた感覚があります。

今回のデュラエースはそういう過去の進化の歴史と留まってきたモラルの様な物から一歩踏み出してしまった様な印象を覚えるのであります。

img_6210

「デュラエース」名称の由来のひとつにジェラルミンを素材として使用しているところがあります。ジェラルミンはアルミ合金の一種で、デュラエースに使用されたのは「超超ジェラルミン」と呼ばれる七千番台アルミ合金の事。

7000番台のアルミの特徴は、とにかく硬いと思っていただけたらそんなに外れてはいないと思います。

・7000番アルミ=硬い。

・スメラ=シュメール

はい、そんな感じでございます。

過去デュラエースの型番が7000番台だったのは、もしかしてこの辺にも端を発しているのかもしれません。

デュラエースの名を冠する条件はシマノロードコンポーネントの最高グレードであると共に、ジェラルミン系の合金をメインに使用している事があげられるわけであります。

シマノコンポの最高峰が、ジェラルミンを止め、カーボンや、スカンジウム、マグネシウム、なんかの御なじみの素材から、モルダバイトだとか、積層V10号金だとかダマスカス合金、はたまたミスリルとかオリハルコンなどと現存するのかすら分からない金属で作られたとしたら、それは果たして「デュラエース」と呼んでいいのでしょうか。

img_6205

そろそろまとめます。今回のデュラエース、9100系は、我々が無意識(イド)にロードコンポはこうであると決め込んでいる抑制のタガを外れてしまった存在のように見受けられます。

ジェラルミン系素材という存在条件が、足かせとなってしまっているのか、「アルミでこの先を目指すなら、ロードパーツと認識されるべき形に留まりきる事はできないのだ」というシマノの魂の叫びが聞こえてくるような気がするのです。

まだ、かろうじてロードコンポとしての面影をとどめている近作。この先もデュラエースの名、つまりアルミ素材に拘るのなら、12sだろうが無線化だろうが、それはいよいよ我々がロードコンポとは認識できないような異形と性能を秘めた領域に突入してしまう。

とR9100系を見ながら妄想をたくましくしておるのです。

9100に「買わされた」といえるくらい感じたプレッシャーの様な物、それはロードコンポをはみ出してしまった性能とぎりぎりのバランス感覚がかもし出す強烈なオーラだったのでしょうか。

強く、きわどく、そしてあっさりと領域を超えてきた、潔いまでの性能第一主義を感じるグラフィック。ということで徐々に一つ一つのパーツを紹介できたらと思いました。

ちなみにこの記事で言ってることは僕の完全な妄想です。間違っても参考にしないように。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA