サイクリストにとって、スネ毛とは何を意味するのか(前置き)

人生の中で神の存在を考えざるを得ない瞬間がある。

もう二十数年も前の話になるのだけれど、
NHKのドキュメント番組「驚異の小宇宙、人体」があった。

見た、というよりは父親に見せられたと言った方が正確かもしれない。

当時はまだ各家庭にテレビは一台。リビングのテレビを中心に
家の団欒が有り、そのチャンネル選択権は当然家長である
父親が握っている、そんな時代。

我が家はその当時から形骸化が始まってしまっていた家長制度が
色濃く残る、封建主義的な家庭だった。

その様な旧来的な「家」制度の中で、多感な時期を過ごすことが
出来たことは、僕の人生においてあまりにも有益なことだったと思う。

人体構造のあまりの精緻さ、もはやご都合主義としか思えないような
までに環境と適応しているその様は、何らかの創造の意図と方向性が
あるとしか思えない。

そう幼心に(当時はまだ小学生低学年だっただろうか)感じ、世界に秘められた
何らかの秘密の端緒を垣間見た気がした。

そのあまりに壮大さに畏れをなし、数日は夜寝られなくなってしまったものだ。

家に父親の趣味のUFO関連の書籍がたくさん転がっていた。
そして疑うことを知らない幼心には、
「私は宇宙人につれさられた」
「月はエイリアンの前線基地だった」
そんなおどろおどろしい見出しを見ては恐怖を抱く。そうして
夜眠れなくなることは何度かあった。これは恐れ。

しかし人体の驚異を通して神の存在に触れる時の感情は
畏れだったのだろう。

後に聖書の中にこの様な聖句の存在を知る。
「神は己にかたどって 人間をつくる。」
「それを見て、はなはだよいとおっしゃった」

そう、全能なる神は人間を己に似せて作られ、
それを見て大変満足なさったのだ。天地を創造した神が、である。

さて、そんな風にして神に作られた驚異の人体、ならば
それらにはすべて存在の意義が有り、矛盾など本来ならば
ありえないはず。

しかし僕の中には一抹の疑念が拭えなかった。

・・・スネ毛・・・・

スネ毛を中心にして主に下半身に群生する体毛である。

僕の友人などは相当に毛深く、

「腰からは下は熱帯雨林」
という忌名を与えられた者もいる。

そしてサイクリストたちはこの男性、アダムの末裔として
生まれた存在の宿痾であるこの対象に永劫に続く
戦いを挑んでいくのである。

これから数回、気の向いた時に、またネタのなくなった時に
このスネ毛処理とサイクリストの関係についての考察を
進めていきたいと思う。

不定期連載。次はいつになるだろうか。

最後に余談であるが、僕の東京の同居人、Y村君
はこのスネ毛を中心として体毛が非常に薄い。
(頭髪はコイルのように渦巻いている。メイルシュトローム全開である)

あまり気分のよい話ではないので、口直しに
美しいロードバイクの写真で今回は締めくくる。
ピナレロ;プリンス。

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長野県木島平にて

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営業中!いつかはロードバイクの宿としてもやって行きたい。

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