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super six evo himod 乗り込み六日目 addict SL ;evo 乗り比べ

つま先が、手のひらが、風になびく髪が、evoに乗った感覚を記憶する。

チェーンの擦れる音、チューブ各部の捩れる音、血液が通う様に躯体の各部を貫くワイヤーがブレーキを、変速機を通してevoに命を吹き込むその脈動を耳が記憶する。

この数日間でそれなりにsuper six evo himod (リニューアル前)と親しみ、それなりに振る舞いの特徴をつかんだところで、ほかのバイクと比較してみたくなる。ライバルは、evoを最軽量の座から追い落としたあのバイク

 

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scott addict SL 2014年モデル。スコットの代名詞であり、超軽量バイクの白眉。一度はラインナップから姿を消すも、二年前に異次元の軽さをもって再生した、新たな超軽量バイクの頂上のひとつ。

evoの性能と比較するのにある意味これ以上ふさわしい相手はいないと思われる。

super sixがevoの名を冠し新たに生まれ出るのにかかわった人物が、その前に手がけていたバイクがこのaddict の一世代前のバイクになるのだ。この人物(ロードバイクに多少造詣のある人ならば知っていると思う)がevo 開発にあててとあるインタビューで言っている。

「仮想ライバルはc社。軽く、性能も素晴らしく、奇妙なシートステー以外は刺激を受ける。(恐らく北米ブランドのcの事。細いステーといえばアレ) T社は乗り味がやわらかすぎる。S社は重すぎる。どちらもライバルにはなりえない。軽量バイクで有名なS社はとてもいい仕事をしているけれど、自分がいた頃のままだけれどねハハハ」

この軽量バイクのS社は恐らく、というか間違いなくscottの事を指している。更にはキャノンディールとscottの創業者は肉親と来ている。因縁浅からぬ関係。

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さて、このピーター・デンク氏(言っちゃった)がスコットを去り、新天地であるキャノンディールに向かうのが2007年。

確かにaddict はその頃からトップモデルであるaddict SL はほとんど進化がなく、グレードを落としたR4,3,2 といった形でバリエーションを増やすといった形にとどまっていた。そしてfoilに旗艦を譲るのがevoの誕生と同時期の2010年くらいだったか?addictは一度は歴史の闇に消え去る事になる。

2007年に完成車重量5kg台の衝撃でデビューしたaddictシリーズもその後は目立った進化もなく、cerveloやらの登場で当初のアドバンテージはなくなってしまったのだから仕方ないかもしれない。

そして生みの親たるデンク氏によって「かわっていない」とまで言われてしまったスイス・scott。これは相当はらわたが煮えくり返ったのではなかろうかと想像してしまう。

そしてevoの衝撃からおよそ2年、evoが開いた第二次軽量化戦争、それも今度は普通に乗れる超軽量性が問われる戦いに、ついに真打が現れるのである。

デンク去った後のscottエンジニア陣がいかにevoを超えるか。 彼らの執念はもはや怨念めいた物に達していたのではないか。今回改めてaddictに乗ってみて、その性能の凄まじさに驚かされてしまった。

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コラムカットして270g台のフロントフォーク。塗装状態で710gのフレーム。フレームセット合計1000gを切るフレーム市販フレームは果たしていくつ存在するのだろうか?

特にフォークに関してはほとんどのメーカーが300gはキープしている。自転車の挙動、安全性に絶対的に必要な性能を持たせるために歩いていどの重量は確保する。そんな姿勢がうかがえる中、scottはまるでタブーを犯すようにアンダー300のフォークを生み出してきた。そしてこのフォークの出来は、まったくもって素晴らしい。

若干細身のコラム、エアロを意識した細身のブレードでありながら抜群の安定性と回頭性。なにより美しい。先代addictの肥大したブレードの、お世辞にも美しいとはいえなかったフォークとは雲泥の差がある。

重量から想像すると相当堅くパリッと張り詰めたエキセントリックな乗り味を想像してしまうが、じっさいは非常にシルキーでバランスが取れている。これにレイノルズの1000g台のカーボンホイールを履かせた登坂は、反則級だった。

おもわずaddict 賛歌のようになってしまったけれど、これでまたevoに乗り込む必要が出てくる。addictに対し、evoは何を持って応えるのか。

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