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カーボン補修 trek madone 6

自転車と人の縁というのもあると思う。

愛着を持って管理してくれる相手にめぐり合えた自転車は本当に幸せ物だし、物をきちんと管理できない人間がマスターになってしまった自転車はかわいそうでならない。

が、そこまでは僕は手出しができないのだ。組み上げた自転車が雨ざらしにされ、塗装がはげ、最後は盗難の憂き目にあってしまう事態も何件か目にしてきた。

盗まれてしまうバイクたちの幾つかは、むしろ持ち主から逃げ出したように見えるのは気のせいだろうか。

今回は妹の彼氏にmadone6を補修、組み上げ献上させていただきました。

報酬は、僕の大好きなpizza。裏切りのピッザーラ。

ごめんよ、シェーキーズ。クリスマスにほうおばる焼きたてのピッツアは、口が幸せと書いて口福その物

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とある知り合いに例によって格安にてカーボンロードを斡旋して欲しいと頼まれ、ちょうど売り出されていたmadone6を落札。

するも、サイズが予想以上に小さく、他のフレームを探す事に。

とはいってもそんな直ぐに都合よく自転車欲しがっている人間が出てくるわけでもない。フレームを持て余している所だった。

ふと、妹の彼氏が最近トレックのクロスバイクを購入するも、やっぱりロードにしておけば良かった、とお決まりのコースを辿っていたのでそれとなく話を振ってみる。するとそのままトントン拍子で話が進んでいきます。

「まじっすか。madoneのトップモデルとか、ガンダムで言ったらOOクアンタ並みじゃないすか」とアニメ好きの彼の良く分からない興奮度合いに、

「そうそう、子供に頼まれてアイアンマンをレンタルしたつもりがアーンイヤーンマンで大変な事になる位凄いフレームやで」とうまく話をあわせ、無事に御成婚と相成りました。まあ、実際凄いフレームな訳で。

それでもこう喜んでもらえると悪い気がしません。

彼はきちんと納税義務を果たしているまっとうな勤め人。

普段学生相手に自転車を組むときは、なるべく安く仕上げてくれという要求に応えるためにフレームに似つかないパーツを泣く泣く組み付ける様な苦悩がついてまわります。

それでもブレーキは命にかかわるので粗悪品を付けたくないとか、何んやかんやこだわって部品を見繕っていくと、結局予算オーバーして、多少は赤字になってしまう事が多いのです。

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今回はあるていど予算も潤沢に用意されていたので、かなりこだわってパーツを選ぶことも出来て自分的にも楽しいくみ付けだった

定番のボントレガーのステム、ハンドル、ホイール。

コンポは6600台アルテを中心にシフターに7800duraを見繕う。

比較的細身で昔のトレックを意識したグラフィックのフレーム。ケーブル外だし、金属加工の美しい古いシマノコンポが良く似合っていると思う。

「この7800のシフターの光沢と曲線、まじで萌えますね」

「これがアルテグラになると、こうは行かないのよ。やっぱりデュラとアルテの間に越えられない壁が存在していて、価格以上の価値があると思う。なんというか、作り手のプライドと執念が込められている感じがするよね。

デュラになると、表面の小さな傷は自己修復機能があって知らない間に消えている事があるらしいの。シマノ側はそんな機能付けてないって否定してるがね。ここまで美しいと物にも神が宿るんだろうなあ」

そんなオトコ同士の会話をまったく理解できない風で妹が傍観している。とてもさめた視線。

彼氏はかなりマニアックな性質なので、この辺の部品に対するこだわりが伝わってくれてうれしい。この辺がこだわりの無い学生だと、解説しても柳に風なのだ。

そんなこんなで組みあがったバイクを試乗させてみる。

流石に数世代前とはいえ、最上位のマドン。入門用の重いホイールでも明らかに異常なレベルの漕ぎ出しの軽さをみせてくれた。

ケーブル外だしのシマノコンポの軽い引きとカチッとした変速フィーリングに喚起の声を上げる妹の彼氏。

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少年のようにはしゃぐ彼を見て、やれやれといった表情の妹も、どこかうれしそうだった。このバイクはいい嫁ぎ先をみつけたなあ。

それにしても。

ピザがうまかった。

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