img_5689

カーボン補修 レイノルズアタッククリンチャー その2

ホイールの補修というのは非常にリスキーでございます。特にブレーキ面の補修は、微妙な凹凸を完全にならしていかないと、ブレーキのたびにひっかかりとびびりと夜の静寂を破壊する爆音によって乗る人だけじゃなく、周りの人間の命まで削ってしまうことになります。まるでマンドラコラ。件ののろわれた植物のようです。

mandrake_womandrake

左がフロントホイール。右がリアホイール。マンドラコラの図(空想)

引き抜くときに悲鳴をあげ、その悲鳴を聞いてしまうと発狂するか失禁するかしてしまうので、どうでもいい犬を連れてきて、物陰に隠れながら犬に引き抜かせるのがマンドラコラの収穫の常だそうです。

動物虐待はなはだしいところですが、中世ヨーロッパにそんな人権思想ならぬ犬権思想はなかったのでしょう。

と話がそれてしまいましたが、ブレーキ面に故障を抱えたホイールの修復には非常に時間と集中力と根気が必要になるのです。

img_5667

熱変形してしまったアタックのリム。この写真では微妙ですが、かなり外側に広がってしまっています。まずこれを当て木をしながら水平に削って。削る分薄くなるので、裏側からカーボンを張って、タイヤチューブに空気をいれて圧迫。それを何度も繰り返してある程度の厚みをだします。

カーボンを張って、タイヤをはめて圧迫、またタイヤをはずしてカーボンをはって、の繰り返しを三回くらいやりました。

これで大丈夫かと思いきや、なんとリムのほとんどの部分が微妙な熱変形を起こしていて、波打っていることが判明。一箇所ずつブレーキシューでふくらみを確認しながら削り落としていく作業が続きます。

もちろん、フレームにホイールをはめたままでは作業ができないので、確認、ホイールをはずして微妙な量を削って、またはめて確認。この作業が幾度となく繰り返されました。

一気にやろうとすると気が狂い鼻と指先が墨の粉塵で真っ黒になりそうなので、一日三十分と時間を決めて地道に繰り返します。そうして一週間ほどしてやっと殆どの波うちを取り去ることができました。

img_5688

通常、こんな面倒くさい作業は途中で放り出してジャンク品としてオークションに売りに出してしまうところなのですが、このホイールはそうするだけの価値がある、と思ったので最後までやり遂げたしだいであります。

いろいろ調べていくと、カーボンクリンチャーで29mmハイト、1350gとチューブラーホイール並みの軽さ。しかもリム重量も350g。これはちょっとありえません。

あのLEW社の技術を吸収したレイノルズ。シマノのカーボンホイールにもリムを提供しているレイノルズ。レイノルズのリムはなんだか凄い信頼感があるのです。実際に補修の際にリムを削って言っても、一向にリムが薄くならない。みっちりとカーボンが詰まっている感覚があります。

これが安っぽい中華カーボンなんかだとちょっとリムを削っただけですぐにぺこぺこになってしまうので、はっきりいってものが違います。

このやたらがっしりしたリムが350gとはちょっと考えられないな・・・やはり現代の科学技術の枠を超えてしまっているテクノロジーが投入されているとしか思えません。ファティマの奇跡を演出した機関がかかわっているのでしょうか。

img_5689

ちょっと古い32mmのレイノルズチューブラーも持っていましたが、ハブはDTの半用品でした。アタックはさすがに専用設計のストレートスポークになっています。これもポイント高し。

img_5687

とゆうことでシャマル・ミレではいやな硬さが残ってしまった2010orcaをレイノルズに換装。レイノルズのカーボンホイールはしなやかさでも定評があるので、バランスが取れてくれることを期待します。

後は削ってしまったことでブレーキ面表層のカーボン組成が変わってしまってブレーキが利きにくいとかそういう恐れがあるかもです。削った感じでは、折り目が殆ど変わらなかったので大丈夫だと思いたい;;

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA