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カーボン補修 super six evo himod 新型 フレームレビュー

前回にひきつづき、新しいコンセプトのもとに新生したsuper six himod の補修になります。ちなみに今回割れたフレームは、右ステーがエンド付け根から真ん中くらいまでぽっきりといってしまっておりました。

リアステーの補修時に気をつけなければならないことは、よっしゃ、カーボン直せるぜ、これですげえフレームも十分の一くらいの価格で手にできるぜヒャッハー!じじい、種籾よこせ、とテンションが上がって何も考えずにフレームをつないでしまうと後で大変な事になってしまう可能性があるのでございます。

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気が短いたちなので、すでに組みつけてしまっていますが、一応補修は完了いたしました。エンドに三巻き、中ほどを二巻き。写真では分からない美しさがありますが、シートステーはキャノン独自のアワーグラスステーとなっております。絶妙な脚線美。さらに、チェーンステーは最近のトップエンドフレームとしては見たこともないような縦の薄さです。

過去のcerveloR3なんかにみられた、樹齢千年をこえる屋久杉のような極太凶悪なステーと比べると紙細工のような華奢さを感じます。ちなみに、この特別天然記念物の屋久杉を斧で切り倒してバットを作り上げた超人がいますが、そのバットは一試合であえなくへし折られた模様。

ステー補修の時に何も考えずにつないでしまうと困ったことになる。それは、ホイールをはめてみたときにセンターがずれてしまっている可能性があるのです。つなぐ前にかならず一回確認してみてください。じゃないと折角のジャンクフレームが、真にジャンクなフレームになってしまいます。

一度、センターがずれているのに気がつかずに直してしまいタイヤが斜めに入ったことに気がつかずに、「なんという走らないフレームだ」と勝手に文句を言っていた事があります。後日、センターがずれていることを知人に指摘され、自分の感覚の鈍さを天下に露呈させてしまった過去があります。

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補修しながらフレームのあちこちを検分。まずは走りの要となるフロントフォーク。前作から比べても、既存のフレームから見ても圧倒的に細くなっています。撓りを計算しての事なのでしょうが、この細さはちょっと驚きです。イザルコマックスなんかもすごい細いフォークでしたが、これからトレンドになるのかもしれません。

コラムはかなり進化しています。クラウン部分、下玉押しはカーボン一体成型になってます。クラウンレース不要になるので軽量化に貢献しますが、それ以上にカーボン繊維が切れずに続いていくので、繊維の性能がより発揮されるようになるそうです。BMCの新型SLRあたりが最初に投入した技術で、目立たないところですが純粋に技術の進歩が一般ユーザーにも恩恵をもたらす素晴らしいテクノロジー。

ちなみにこのフォーク、コラムカットアンカー挿入済みで、「270g」というありえない数値をたたき出していました。addictSLのフォークも同じくらいの数値かと思いきや、アンカー未挿入時の重量だったのでこれはちょっと頭のおかしい数値です。以前、フォークは300g切ったら安定性がどうたら言っていたのはどの口でしょうか。

新型evoはフレームが重量増となりアンダー700のインパクトが少なくなってしまった分、フォークを軽くしてバランスを取っているのか、それとも高剛性化による乗り心地を調整するためにフォークを華奢にしたら、ちょっと驚くほど軽くなってしまったエンジニアリングの結果なのか。

どちらかは分かりませんが、キャノンディールだったら後者のほうでカタログ性能ではなく走行性能を優先した結果であると願いたいです。

と、フォークの重量に多少の不安と懸念を覚えながら、もう少しだけコラムをカットしようと試みると、コラムのあまりの硬さに衝撃を受けます。

こんなに硬いコラムは、c60以来。c60のフォークは400gオーバーとこれまたハイエンドとしては頭のおかしい重量を誇っていますが、グラインダーの歯が欠けるんじゃないかと思うくらいにカーボンが硬く、層も分厚かった記憶があります。

それに対してアンカーはずしたら250g切るんじゃないかという華奢なフォークのコラムが、400g超のフォークのコラムを凌駕するような硬さを持っているというのはどういうことなのか。コラムの厚さは普通です。LOOKとかの方がよっぽど厚い。がグラインダーの歯がはじかれてしまう。一向に歯が入っていかない。

それでも「どちくしょう」とさけび、悲鳴をあげるグラインダーに超人魂を注入しながら格闘すること小一時間。コラムを切断できたときにはグラインダーからは焦げ臭いにおいが立ち込め、暴れるフォークを押さえ続けた左手は、振動により毛細血管が破壊され指先から血が滴る始末。

包帯で腕をぎりぎりと締め付け、繰り出される魔球ファイナルO(ふぁいなるおー)を投げ続けた超人野球選手のような有様となったのです。多少の表現の誇張はお許しを。

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と、色々ありますがまだまだ書くことがあるのでこの辺で一時休憩。電源を切るときはリセットボタンを押しながら電源を切ってください。そうじゃないと再開時「でろれろでろれろでーでん」とトラウマのような音楽が流れることにあります。

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