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カーボン補修の話 その4 樹脂について

無事にカーボンクロス入手の算段が整いましたら、次は樹脂の話です。

化学を専攻していた、OR専攻してる人せなければ樹脂といわれてもあまりピンと来ないかもしれませんね。樹脂って何ぞや?マツヤニでも使うのか?と僕も最初は思ってしまいました。

そして其方の方面に多少なりとも造詣の明るい方は樹脂と聞いて、銀縁めがねの奥にある、少しつりあがった猫科の動物を思わせる目をきらりと光らせてきっとこう呟くのです

「そもそも人間の寿命は120年もあるんだ。多少体に有毒なものを取り込んだとしてそれが80や90になったからといって君は何でそんなに騒ぐんだい。

樹脂は僕にとっては悦楽と涅槃その物。ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと僕は共に分かち難く、3次元不融ポリマーを生成しているんだぜ。

君はいつまでもその椅子の上に座って、口の中にただ雨と塵芥が120年分降り積もっていくのをまちつづけているといいよ」

そんな風に不遜に言い放つと、彼は白衣がしわになるのも構わずに無造作に椅子に座り、また自分の論文に没頭してしまうのです。

僕はぐうの音も出ないまま、このクラックに積層する繊維を3kカーボンにするのか、1.5kを奮発するのか、それともいっそガラス繊維でやってしまおうかと逡巡するのであります。

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樹脂、といっても天然樹脂と合成樹脂に分かれます。

天然樹脂といえば、マツヤニや天然ゴムなど、こちらのほうがわかりやすいかもしれませんね。

そして今回扱うのが合成樹脂です。もう大変乱暴な言い方をしてしまうとプラスチックのことになります。主に石油から精製される化学物質を固めてしまって、僕達の生活の身の回りにたくさんありふれていますね。

なので、カーボンフレームといっても実は炭素繊維をプラスチックで固めた物、という言い方も出来るのです。

炭素繊維とプラスチック、異なる材質を重ね合わせて作られた材質をカーボンコンポジットとも言います。

カーボンフレーム作成に使われる樹脂はエポキシ樹脂と呼ばれるものです。耐久、耐水性と強度に優れているので、過酷な使用環境に耐えうるプラスチックを精製することができるのでしょう。

で、話が長くなってしまいましたが、今回お勧めするのが、これ。

 

キャンドウの100円二液性エポキシ接着剤です。

ブ○ニー技研のFRP用エポキシやら色々なエポキシを試して見ましたが、簡単な補修はこれが一番入手性、作業性が良かったです。

100円エポキシ接着剤で本当に大丈夫なのか?僕もそう思って色々ネットの情報を集めて見たのですが、賛否両論ありました。

曰く

「専門で売っているものと殆ど遜色ありません。原理は同じです。」

「硬化するけれど、強度と粘りがちょっと足りません」

「接着力が弱く、振動ではがれてきてしまった」

「いたずらで妹の指をくっつけたら剥がれなくなってママに怒られた」

硬化しない、剥がれてしまったというのは、計量、攪拌をしっかりしなかった、気温が寒すぎた、塗布面に油分があったり、しっかり表面を荒らしていなかった等、施工側のミスが殆どだと思います。それでもネガティブなイメージを流されてしまうのがネット社会の痛いところ。

僕の経験ではこれで十分がちがちに繊維を固めることが出来ました。

また、それなりに粘性があるので、施工しやすい。硬化が早いので積層を繰り返しやすいなどのメリットもあります。

硬化に時間のかかる樹脂のほうが強度が出る、という情報もありますが、まあフレーム補修に関してはそこまで問題となるファクターではないのかと。

それよりも何層カーボンを重ねたか、どのくらい圧力をかけたのか、そしてどのくらい余分な樹脂を締め出すのか。が家庭DIYのレベルでは重要な要素の気がします。

とはいえ、エポキシ主剤の純度と、硬化剤の種類によってさまざまに特性を変えられるのがエポキシの特徴でもあります。きちんとした価格の樹脂とどのくらい性能に差があるのか、今度実験して見たいと思います。

さて、これでカーボンフレーム補修三種の神器の内の二つが手に入りました。後一つは、ビニールテープです。これ、わざわざ記事書かなくていいよね。

 

その5 ビニールテープについて 

「カーボン補修の話 その4 樹脂について」への2件のフィードバック

  1. 初めまして!ページ拝見させて頂きました。勇気をもらいましたので、3種の神器を揃えて修理したいと思いました。ビニールテープでですが、粘着面を樹脂に使えばよかったですよね?まさか粘着しない面じゃないよな。と初歩的な質問で申し訳ないないのですが、お時間許す限りでいいので、アドバイス頂戴できますでしょうか?よろしくお願いします。

    1. コメントありがとうございます。&返信遅れてしまい申し訳ありません。まさかコメントがあるとは思わずすっかり油断していました。
      ビニールテープの件ですが、おっしゃるとおりに粘着面を樹脂に使ってください。もちろん非接着面でも樹脂には反応しないので後からはがしたりはできますが、作業性は恐ろしく悪いです。余りのべとつき具合に嫌になって部屋の隅っこに座り込んでしまいかねません・・・接着面をまきつける事をお勧めいたします。

      また、なにか補修の件でお力になれることがありましたら喜んで協力いたしますので、ご連絡くださいませ☆

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