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試乗可能 大人のバイク紹介 ~LOOK595~

自転車名 LOOK 595 dura-ace 7800
ブランド LOOK
価格 ぺヤング7000食相当
サイズ sサイズ
フレーム LOOK595

人間と言うのはすべからく相対的な生き物なのです。

何かを評価するときにも何何と比べて、何々はどうだ、と言う具合に常に何かとナニカを比較して物事の優劣を判断しているのです。

あれはこれよりでかい、とか硬い、とか臭い、とか剥き難い、ハマグリっぽい、とかいった具合に。

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とにかく無意識の内に我々はナニカと何かを比べながら生きている。

これはつまり人間と言うのはただ単一の絶対的な存在になってしまった時にはその存在があやふやになってしまうと言う事を意味しているのかもしれ無いのだ。

もしこの世に人間と言う存在が自分だけに成ってしまったら、最強でもあり同時に最弱でもありうる。というかそんな物差しは意味を喪失してしまうのです。だって比較対象がいないんだから。

じゃあ何かを比べるにしても、何を基準にしてるのかでその結果は変わってくる。恐ろしく辛い激辛カレーもハバネロを大量に口の中で噛み砕いた後の、スコヴィル祭りの様な口内ならば激辛カレーといえども劇甘カレーに感じるかもしれないわけで。

で、何が言いたいのかというと、うちに沢山おいてある何だか凄そうなバイクたち。それぞれ何がどう凄いのかの判断基準の元になるのがおそらくこの595なのである。

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もう発表されてから十年が経ってしまった、今となってはヴィンテージにくくられるかもしれない595。

いわく魔法の絨毯

いわくバネがすげえ

いわくカーボンフレームの最高傑作

色々と華やかしい形容詞を持って語られる595

そんな事を念頭に置きながら何度か乗り込んで僕が感じたのは「もっとも没個性な自転車」である、という事なのだ。

595の凄いところは没個性を個性にまで昇華させてしまった所。

何一つとがったところが無く、何一つかけたところの無い。あくまでナチュラルな走行フィーリング。

あまりにも意図した通りのスピードと、意図した通りのハンドリング。こちらが走りたいように走らせることができる。それは予想を下回ることも上回ることも無い。

でもこれって実は凄いんじゃないか?

我々が求める感覚と実際の身体能力には少々のズレが有るのが世の常で、大概は理想に体が少し付いていかない。だから本当に没個性な自転車なら、何か物足りない、後ろを引きずるような感覚を覚えるはずなのだ。

595がひたすら思ったとおりに走ってくれる、というのは実はライダーが気が付かない所でフレームがパワーアシストをしてくれているから何じゃなかろうか。

とにかく全力で、「普通」「没個性」を演じてくれる。でも実はすべての点において高性能。密かにライダーの性能も引き出してくれる。そんな595。

確かに奇跡の様な名車である。

そして乗っていて、何の違和感も感じずにただただ自転車を操る楽しさに集中できるのもこの595の名車たるゆえんなのだと思う。

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そんな595の特性を最大限に活かすべく、あくまでクリアなシフトフィールを持つ7800系duraaceでコンポを統一。ホイールはニュートロンにしたいところだったけれどあまりに地味すぎるのもあれなので7800系の金属ホイールをアッセンブル。

いろんなバイクに跨って、それぞれのバイクの濃い世界観と過激なまでの動的性能にドーパミンが出すぎて頭が沸いて来た時なんかに、是非一度、595に乗ってみてほしい。

はじめは地味と感じるかもしれないけれど、徐々にわかってくるものがあると思う。

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