嗚呼、今夜も長野の月に吠える

長野横浜電撃出張も滞りなく所定の
要件を終えて帰途に着く事になりました。
典型的B型人間の僕がなんのトラブルも
無く小旅行を終えられるのは奇跡に等しいのです。
思えば初めて上京して新宿に行った時、
まるでラストダンジョンを思わせる
新宿地下鉄機構の洗礼に晒された18の僕。
1時間近く彷徨い続け、訳も分からず切符を買っては違う改札をくぐりを繰り返し、精も魂も尽き果て神楽坂にすごすごと引き返す。
果たしてこの先やって行けるのかと打ちひしがれた、あの日の夕餉のペヤングは、いつもよりもしょっぱい気がしたのを覚えています。
さて、そんなこんなでバスに揺られていると、どうやら渋滞に巻き込まれたらしく、
30分程おくれての運行になっているらしい。
反覚醒状態でその報せを聴いた時は別段思う所は無かったのですが、後でサイフの所持金を確認し、手持ちが200円しか無い事に気がつく。
ちょっとまずい事になりました。長野駅から地元飯山駅まで580円の切符を買わなくてはならないのですが、この30分の遅延によりお金を下ろしていく余裕がなくなってしまいました。
そして乗ろうとしている電車は終電間際。
何とか発車10分前にバスは停車場に着き、駅にいく途中、唯一のコンビニに一目散に駆け出してゆく。
こういう時の赤信号ほど長く感じられる物はない。時間の尺度はあくまで相対的であり主観的。
楽しい時間程早く過ぎてゆく。それはなんだか切ない事ね、そんな事を考えながら、
コンビニが見えてくる。
風を巻いて歩調を早める。
….見慣れたはずの窓ガラスはビニールで覆われ、入り口には
「清掃中」
と書かれた看板が無慈悲な光沢を放っていた。
グニャアと世界が歪むような感覚とともに
耳に聴こえる筈もない発車ベルが木霊する。
世界は何故にこうも残酷なのか。
嗚呼、旅は最後まで気が抜けない。
そして長野の夜は更けてゆく….
 

「嗚呼、今夜も長野の月に吠える」への2件のフィードバック

  1. 1. こんにちは。
    ん~?
    という事は最終電車に乗り遅れたということですか?
    まぁ、そうガッカリせずに味気無いビジネスホテルで迎える朝もたまにはいいものですよ。せっかくだから楽しみましょう。ハハッ
    http://ameblo.jp/dandy2013/

  2. 2. Re:こんにちは。
    >FELTさん
    コメントありがとうございます!
    満喫で一夜を、明かす事も覚悟してたんですが、駅員さんに事情を説明して
    とりあえず持ち金渡して載せてもらって降車駅まで親に来て貰っても精算することができました。

    親は呆れ顔…(笑)
    http://ameblo.jp/aprfoor/

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