雑記 レーザー脱毛の話

これまでの半生の中で、全ての問題が解決され自分が全能の人間になったような感覚を味わう瞬間が二度ほどあった。

一つは極度の肥満から抜け出した中学生の春

そしてもう一つはレーザー脱毛に出会った23歳の夏の事。

肥満の問題が解決された時はまさしく中に飛び上がるかの開放感を覚えた。

髭の問題が解決された時は牢獄から解き放たれた囚人の心持だった。

よく、毛は剃ると濃くなる という

これはスポーツ中に水を飲んではならない、とかウサギ飛びで下半身を強化する、とかコナンの黒幕はアガサ博士、と並ぶレベルの妄言である。と思っている。

断言すると、毛は剃っても濃くならない。濃くなるように見えるのは、ただ男性機能の成長と共に髭の毛量が増えているだけの話。かみそりを当てる事との因果関係は無いのだ。

が、そういった情報を得るすべも無く風説に惑わされたまま、髭が濃くなる事を嫌悪し、髭を毛抜きで一本一本抜き続けていた高校生の頃。

お陰でつるつるした肌をキープ出来ていたのだが、それが十年も続くと、毛穴が拡大し肌にとって最悪の状態を招いてしまうことを当時の僕は知る由も無かった。

毛根に働きかけ、永続的に効果の有る脱毛には大まかに二種類の方法がある。

一つはレーザー、フラッシュ系

一つは針脱毛

ワックス、かみそりに代表される処理方法。これは対症療法的に肌の表層に顕現している毛を除去するだけで、どんどん次の毛が生えてきてしまう。

除去しては髭がのさばり、それを除去してはまた新たな髭が顔を出す。永遠に続くイタチゴッコ。繰り返されるロンド。後には剃刀や薬品に晒され、永久凍土を思わせる無慈悲な荒地のような肌と、大量の髭の死骸と元剃刀だった物の残骸だけが山をなす。

毛抜きで髭を抜くのは素人考えではもう毛が生えてこないようにも思える。

がむしろ毛穴を拡大させ、次にはもっと太く黒く逞しい毛が産み出されてしまう。

遂には埋没毛という髭界において最悪の事態を巻き起こしてしまう事になるのだが、これについて早い段階で教えてくれる教育機関はまだ存在していない。この辺に日本の教育の限界を感じてしまう。

いかような手段を講じても対症療法的に髭を処理し続ける限り、状況は次第に悪化していくのだ。それに対して敵となる髭群の勢力は一向に衰えることが無い。一進一退で膠着していた戦線はやがては取り返しのつかない状況にまで悪化してしまう。

人類とウィルスの戦い、FAFとジャム群の戦いに似た様相をなしている。

よってこの戦いに勝利するためには、根本的解決策を講じる必要がある。それが上記のレーザー、フラッシュ機器を用いた光学的処置か、針を使った熱処理となるのだが、この二つに踏み切るには、いまだハードルが高く多くの人が二の足を踏んでしまう現状があるのだ。

続く

 

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